クレジットカード払いやスマホ決済などで得たポイントを使って投資する「ポイント投資」。実際にポイント投資を活用する人はどの程度いるのでしょうか。また、利用しているサービスも気になるところです。そこで今回は、「ポイント投資に関する調査」をご紹介します。
ポイント投資の認知度は高いものの、利用者は約15％と低い傾向に
ポイント投資の認知度は60.4％、利用者は15.7％（「MMD研究所」調べ）
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所では、18歳～69歳の男女7000人を対象に「ポイント投資に関する調査」を実施。まずはじめに「ポイント投資の認知～利用状況」を質問すると、「現在利用している」「現在は利用していないが過去に利用したことがある」「聞いたことがあるが、サービス内容は知らない」「どのようなサービスなのか、内容まで知っている」と回答した人は合わせて60.4％で、半数以上の人が認知していることがわかりました。
一方、内容を理解しているのは31.4％で、ポイント投資について認知している約2人に1人は理解していないことが判明。また、現在利用している人は15.4％と、ポイント投資を理解している人のうち約4人に1人しか“利用していない”ことが明らかになりました。
ちなみに、現在利用している人を年代別にみると、1位が30代、2位が20代という結果に。若年層の利用者が多いことがわかります。
「楽天証券」でポイント投資する人多数（「MMD研究所」調べ）
また、「ポイント投資で利用しているサービスと最も利用しているサービス」を尋ねると、いずれも1位は「楽天証券」で、2位の「SBI証券」と大きく差をつけていました。
ポイント投資を行う理由は「手軽さ」と「有効活用ができること」
ポイント投資をはじめた理由で最も多かったのは「貯めたポイントの使い道が他になかったから」（「MMD研究所」調べ）
次に「ポイント投資をはじめたきっかけ」を質問。最も多かったのは「貯めたポイントの使い道が他になかった」の31.5％で、そのほか「利用サービスのポイントプログラムに関連していた（24.3％）」「キャンペーンやプロモーションでお得だった（22.9％）」という回答が続きました。
ポイント投資を行う理由で最も多かったのは「貯めたポイントを有効活用できるから」（「MMD研究所」調べ）
また「ポイント投資を行っている理由」に関しては、「貯めたポイントを有効活用できるから」との回答が55.1％で最多の割合を占めています。「現金を使わず投資できるから（36.3％）」や「小額からはじめられるから（33.1％）」といった回答も上位にランクインしています。リスクを伴う投資を手軽に行えて、使い道の少ないポイントを有効活用することもできる点が、ポイント投資のメリットなのかもしれません。
ポイント投資で資産運用の理解度が深まる一方、投資知識が足りず利用しない人も多い
ポイント投資で資産運用への理解が深まる（「MMD研究所」調べ）
次にポイント投資の利用経験者1425人を対象に、「ポイント投資経験による実際の資産運用に対する理解度の変化」を尋ねたところ、31.0％が「理解が深まった」、44.0％が「やや理解が深まった」と回答しました。
ポイント投資を利用しないのは「投資に対する知識が足りないと感じるから」（「MMD研究所」調べ）
最後に、ポイント投資の利用経験がない5575人を対象に「ポイント投資を利用しない理由」を質問。すると「投資に対する知識が足りないと感じるから」「ポイントの利用先は別にあるから」という回答が、共に19.7％で最多の割合を占めました。
投資経験のない人にとって、資産運用はレベルが高く、リスクへの恐怖心が高いことでしょう。そんな中、ポイント投資はお金を出す必要がないため、投資に興味のある人はポイント投資からはじめてみるのもアリかもしれません。
また今回の調査では、“投資に対する知識が足りないと感じるのでポイント投資をはじめない”という人も一定数見られたため、サービス提供会社は“投資に関する知識を身につけられる環境作り”にも目を向けていく必要があるのではないでしょうか。
出典元:【MMD研究所】
