新NISA開始により投資が身近になった人が多数。目的のトップは「老後の生活資金」【ウェルスナビ調べ】

今や一億総株主化が求められるほど、日本全体で投資への関心が高まり、必要性が叫ばれている。もはや年金や貯蓄だけでは老後資金を賄えるはずもなく、退職金も当てにならない。となると、必然的に投資や資産運用が頭に浮かぶだろう。2024年1月からスタートした新NISAも大きな話題となっていたが、実際に人々の意識はどうなっているのだろうか。

投資が身近になった人が約半数に

新NISA開始による「投資」イメージの変化

新NISA開始によって、資産運用の知識が広がっている様子(「ウェルスナビ株式会社」調べ)

ウェルスナビが2024年7月18日~7月22日に行った「2024年から始まった新NISAおよび資産運用などに関する意識調査」では、新NISA開始による投資へのイメージの変化が浮き彫りになっている。調査対象は全国の投資意向がある20代~50代の4,120人で、自己認識によって投資上級者を除外している。

「2024年1月からの新しいNISAが開始してから、資産運用や投資に対するイメージに変化はありましたか」という質問に対し、1位は「投資が身近になった(46.1%)」、2位は「資産運用の必要性を感じるようになった(40.3%)」、3位は「長期投資や分散投資を意識するようになった(30.8%)」だった。これまで投資といえば、資産家が行うイメージを持っている人も多かったと思われるが、新NISAの開始に伴い、いたるところでNISA口座開設キャンペーンを見かけたため、資産家でなくても気軽にできそうというイメージが広まったと考えられる。

新NISA開始後の投資行動

(「ウェルスナビ株式会社」調べ)

また、「2024年1月から『新しいNISA』が始まりました。それにより、あなたは『投資』に関する行動を変えましたか」という質問に対しては、「資産運用やNISAに関して情報収集をした」という回答が38.7%とトップに。新NISAが旧NISAと比べてどう変わったのか、資産運用をどう考えていくべきなのかなど、まず情報収集をした人が多数と見られる。一方で「特に行動の変化はなかった」という回答が34.8%を占め、二の足を踏んでいるのか、あるいは新NISAに関係なく投資や資産運用を考えている人も一定数いることが判明している。

4人に3人が、老後の生活資金目的でNISAを運用している

NISAで資産運用をする目的

投資できる上限金額が決まっているNISAは、長期投資でのリターンを狙いとする人が多い(「ウェルスナビ株式会社」調べ)

NISA利用者は、何を目的にしてNISAで資産運用をしているのだろうか。回答者のうちNISAを利用中、または利用意向のある3,672人に目的を尋ねると、「老後の生活資金のため(75.0%)」がトップだった。4人に3人は老後のことを考えてNISAを運用しており、長期運用でリターンを得たいと考えているようだ。他に「余剰資金を活用するため(27.2%)」、「子育て・教育資金のため(25.4%)」、「生活費を補填するため(23.7%)」などが回答上位に上がっており、運用益が非課税であることを目的としてNISAを活用している人も一定数いるようだ。

NISAを利用していない理由

(「ウェルスナビ株式会社」調べ)

一方、NISAを利用したことがない1,629人にその理由を聞いてみると、トップ3は「NISA制度がよく分からないから(35.9%)」、「どの金融商品を選べばいいか分からないから(34.6%)」、「投資をするだけの余裕資金がないから(31.6%)」だった。投資意向があっても不安感は払しょくできていない、そもそも元手がないといった人もいるようだ。

お金に関してサポートが必要だと思うこと

(「ウェルスナビ株式会社」調べ)

さらに「お金に関することで、サポートが必要だと思うものをすべてお選びください」という質問に対し、「老後の資金計画」が46.7%と半数近くに上った。やはり新NISAが始まっても老後資金問題は不安だらけのよう。「老後に2,000万円が不足する」と試算した金融庁が、どうやってその資金を作ればよいのかも指南してくれたらよかったのだが、やはり投資は自己責任。知識を増やし、めんどくさがらずにコツコツやるしかないようだ。

出典元:【ウェルスナビ株式会社】

オトナライフ編集部
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