キャッシュレス業界の全貌が明らかに!最新トレンドと未来を探る「カオスマップ」公開【Apps調べ】

日本のキャッシュレス決済は急速に普及しており、2023年度のキャッシュレス比率は39.3%に達している。経済産業省によれば、目標である2025年までの40%達成が視野に入っており、予想を上回るペースで普及が進んでいるという。そんな状況の中、決済コンサルタントの斉藤龍一(Twitterネーム:りゅーいち)氏が、キャッシュレス業界カオスマップ2024を発表している。

キャッシュレス業界には5大トレンドがある

キャッシュレス決済の広がりに伴い、今後もさまざまな事業者が登場するだろう(画像は「斉藤龍一(X/Twitterネーム:りゅーいち)」氏作成)

キャッシュレス業界カオスマップを見ると、決済種類もブランドも多数あり、その名の通り混沌としていることがお分かりになるだろう。中には初めて聞く名前も多いのではないだろうか。事業者はすべてを網羅することは難しく、斉藤氏によると、現在のキャッシュレス業界には5つの主要なトレンドがあるという。

1つ目は、スマホ決済の伸長だ。日本では「キャッシュレス決済=クレジットカード」という認識が根強かったが、コード決済の急成長やタッチ決済のスマホへのシフトが進んでいる。外出時に財布を忘れた場合、以前なら取りに戻るという選択をする人が多かったと思われるが、今は財布がなくてもスマホがあればなんとかなる場合が多いのではないだろうか。

2つ目は、決済手段の多様化だ。レジでの混雑解消のためにマルチ決済端末やセルフレジ、モバイルオーダーの導入を推進する店舗が多く見受けられる。現金の管理は店舗にとってもリスクとなるため、完全キャッシュレスの店舗が増えることも予想されている。

個人間キャッシュレス決済が、今後のカギになる?

個人間でもキャッシュレス決済が進んだら、そのうちご祝儀なども当たり前のようにキャッシュレスになるのだろうか…

3つ目はEC取引の拡大だ。Amazonや楽天など、オンラインショッピングの普及に伴い、キャッシュレス決済の需要が高まっている。一昔前まではネットショッピングでも銀行振り込みや代金引換など、現金での支払いを選択する人も多かったが、今はほとんどがクレカやコード決済などで済ませている人が大半なのではないだろうか。

4つ目は、取引形態の増加だ。BtoC(店舗での利用)だけでなくBtoB(事業者間取引)やCtoC(個人間取引)でもキャッシュレス決済が広がっている。

5つ目が、テクノロジーの進化だ。AI、ブロックチェーン、顔認証などの新技術が決済に革新をもたらしている。今後は中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する議論が進むと思われるが、新たなキャッシュレスの世界が誕生することもそう遠くないだろう。

斉藤氏は、今後のキャッシュレス普及には「個人間のキャッシュレス化」が重要だと指摘している。SNSを通じた個人の商品販売や、副業の増加に伴う個人間取引の拡大が予想されるが、個人間取引には返金やトラブルのリスクも高いため、安全に利用するための知識と対策が必要となる。また、キャッシュレス決済には、便利さや特典などのメリットがある一方で、不正利用のリスクもある。EC取引の拡大に伴い、クレジットカードの不正利用問題が深刻化しており、3Dセキュアの義務化など対策が急務だ。キャッシュレス社会の進展とともに、私たちの生活がより便利で豊かになることを望みたい。

出典元:【株式会社アップス

オトナライフ編集部
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