近年はスマホでの支払いといえば、PayPayやd払いなどのQRコード決済が主流。しかし、実はガラケー時代から続く、「おサイフケータイ」の便利さはいまでも健在なまま。むしろ、画面をいちいち開かなくても決済可能なおサイフケータイの方が便利な場面もよく考えると少なくないのでは?
2004年に登場し、2024年には誕生から20年を迎えたおサイフケータイ。よく考えるとおサイフケータイはキャッシュレス決済の先駆者とも言えるでしょう。そんなおサイフケータイは、QRコード決済全盛のいまでもなお「QRコード決済にはない魅力」を持っています。そんな魅力を一つひとつ改めて紐解いていきましょう。
ガラケーでもスマホでも利用できる「汎用性」
まずおサイフケータイの魅力のひとつはFeliCaチップやNFC対応の端末であれば利用できるという、汎用性の高さ。なおFeliCaはNFCの規格の1つで、おサイフケータイはFeliCaを用いた一機能と言えます。
おサイフケータイは2004年から続くサービスであることから分かる通り、スマホはもちろん、ガラケーでも利用可能です。そのため「ガラケー」「スマホ」という端末の種類を問わず使いやすさがあると言えます。
決済時にQRコードを表示する必要がなく「かざすだけ」
QRコード決済では、支払い時にスマートフォンでQRコードを読み取るか、表示する必要があります。一方で、おサイフケータイでは端末をリーダーにかざすだけで瞬時に決済が完了する「タッチ決済」が可能。QRコード決済に慣れているとおサイフケータイを改めて使う機会は少なくなりがちですが、やはりタッチ決済の利便性の高さは、使ってみると強く体感できるものです。
また、スマホの画面がオフの状態でも決済が可能。通信環境が不安定な場所でも安定して利用できる点も強みです。
利用できる電子マネーの「種類の豊富さ」
おサイフケータイのその他の強みには、対応している電子マネーの種類が豊富なことです。対応している電子マネーは以下の通りです。特に「モバイルSuica」「nanaco」「iD」あたりは対応店舗が全国どこでも多い電子マネーであり、この3つがあれば外出先で困る場面も少ないのではないでしょうか。
・モバイルSuica
・nanaco
・WAON
・楽天Edy
・iD
・QUICPay
・モバイルPASMO
・モバイルICOCA
おサイフケータイに新しい電子マネーを追加する方法も非常に簡単です。まず「おサイフケータイ」アプリを開きます。
このように対応する電子マネーが2024年現在の視点で見ても十分多く、アプリ自体も使いやすいです。よっていずれかの電子マネーを決済手段の主力として使っている方であれば、QRコード決済に乗り換える理由がない程度には便利です。
NFC Type-A/B対応なら「クレジットカードのタッチ決済も可能」
最新のおサイフケータイ対応スマートフォンでは、従来のFeliCaに加えて、NFC Type-A/Bにも対応しているものが増えています。これにより、VISAのタッチ決済やMastercardのコンタクトレス決済など、国際的な決済規格にも対応し、海外でも利用可能な決済手段として進化しています。
つまりおサイフケータイの対応端末は「クレジットカードのタッチ決済」も可能な場合が少なくないということです。よって一台でおサイフケータイも、Visa/Mastercardのタッチ決済も利用できるケースがあります。
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)