毎年5月になると自動車税を納付することになるが、数万円の自動車税を今一括払いするのは厳しいという人もいるだろう。そこで今回は、自動車税の支払いを先延ばしにしたり、分割にする技を紹介しょう。しかも、今年は新型コロナウイルスの影響で、徴収猶予や分割納付の特例措置もあるぞ!
クレカを使えば引き落としまで時間稼ぎができる!
毎年5月になると自動車税の納付通知書が送られてくるが、車種によっては10万円超の場合も……。金欠のときは、なんとかして自動車税の支払いを先延ばしにしたい人もいるだろう。
自動車税の支払いを先延ばしする技としては、まずクレカで支払う方法がある。クレカ払いは決済手数料が330円程度取られるが、実際にお金が銀行で引き落としになるまでの時間稼ぎができるし、分割やリボ払いにすることも可能(利子が15%程度かかるので注意!)。もちろん、クレカ払いで0.5〜1%程度のポイント還元もあるので、決済手数料がチャラになることもあるのだ。詳しくは『実際に筆者が自動車税をクレカ払いしてみた! 車検が近い人は注意が必要だ!』を参照してほしい。
また、電子マネーの「nanaco」や「WAON」なども、クレカでチャージして支払えば時間稼ぎが可能。しかも、コンビニでの支払い手数料もかからないのでクレカでチャージしたポイントは丸ごと得するのだ。キャッシュレス決済については『コンビニで自動車税のキャッシュレス払い(クレカ・QRコード決済)はどの方法が一番お得?』を参考にしてほしい。
自動車税を滞納するととんでもないことに!
2020年は5月31日が日曜なので6月1日が納付期限となっているが(青森県と秋田県は6月末日)、もし自動車税を支払わないとどうなるのだろうか?
まず、期限内に支払わないと延滞金が発生する。延滞金の利率は、納付期限の翌日から1カ月は2.6%、1カ月を過ぎると8.9%なので注意しよう。もし、いつまでも支払わないで放置しておくと、自動車の車輪をロックされたり、最悪の場合は給与の差し押さえなどの強制措置もあり得るのだ。ただし、いきなりこのような強制措置がとられるわけではなく、最初は督促状などが自宅に届くので、この段階で支払えば強制措置は免れる。もちろん、自動車税を滞納している間は車検を通せないので注意しよう。
どうしても自動車税を一括で支払えない場合は、都道府県の税事務所に相談して分割払いにしてもらう方法もある。「支払う意思はあるのにどうしても支払えない」と認められれば、分割支払いが可能になるケースもあるという。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で収入が激減し、自動車税の納付が困難な場合は、主に2つの救済措置を受けられることになっている。ひとつめは「徴収猶予」。これは2020年2月以降の収入がおおむね20%以上減った人が、都道府県の税事務所の自動車税担当部署に、売上台帳や給与明細書などの書類をもって申請することで受けられる措置。徴収猶予が承認されて「徴収猶予許可通知書」が届けば、納付期限は1年延長となり延滞金も付かない。もちろん、猶予期間中に車検を受けることも可能だ。
2つめは「分割納付」。こちらは収入の減少を証明する必要はなく、都道府県の税事務所に連絡して分割納付の相談するだけ。ただし、こちらは延滞金が付くうえに完済しないと車検を通せないのでメリットは少ない。これなら、クレカでリボ払いしたほうがいいかもしれない。
参照元:車の税金を分割または支払いを先に延ばす裏ワザ【ネクステージ】
参照元:「自動車税」納付困難者に特例措置で1年延長も 「徴収猶予」「分割納付」の手続き方法とは【くるまのニュース】