コロナ禍で緊急事態宣言が出された影響で、せっかくもらった株主優待券を使えないまま利用期限が切れてしまった人も多いはず。だが、実は多くの企業が株主優待券の利用期限の延長を実施しているのをご存じだろうか? もしかすると、アナタの株主優待券はまだまだ使えるかもしれないぞ!
株主優待券の利用期限を2~6カ月延ばした企業は多い!
株主優待券目当てで株を買っている人は多いだろう。何を隠そう筆者も株主優待欲しさにかっぱ寿司、ANA、アダストリアなど、多数の株を保有している。ところが、コロナ禍による非常事態宣言を受け、外食や買物、旅行などがしにくくなったため、株主優待券を使う前に利用期限が切れてしまうという事態が起きている。もしかすると、すでに利用期限が切れた株主優待券を捨ててしまった人もいるかもしれないが、株主優待券を捨てるのはちょっと待った! 実は、多くの企業がコロナ禍の影響を考慮して株主優待券の利用期限を2~6カ月延長する措置を取っているのだ。
たとえば、壊滅的な打撃を受けている航空会社の「日本航空(9201)」と「全日空(9202)」は、航空券を50%オフで買える株主優待券の利用期限(2020年5月末)を6カ月延長して11月末まで有効としている。また、「ビックカメラ(3048)」は利用期限が2020年5月末までの株主優待券を、2020年8月末まで延長しているのだ。
外食産業は軒並み延長! 株主優待の2倍増量も!
コロナ禍の被害がもっとも大きい外食産業は、軒並み利用期限延長を発表している。まず、磯丸水産や鳥良商店などでお馴染みの「クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)」は、2020年5月末が利用期限の株主優待券を2020年8月31日まで延長。サルバトーレ・クオモなどを展開する「ワイズテーブルコーポレーション(2798)」も、2020年5月末期限の株主優待券を6カ月延長して11月末まで有効としている。
また、ガスト、ジョナサン、バーミヤンなど日本を代表するファミレスグループの「すかいらーく(3197)」は、2020年3月末が利用期限の株主優待券を2020年5月末に延長したが、長引くコロナ禍によって9月末までに再延長した。また、ステーキ宮、牛角、フレッシュネスバーガー、かっぱ寿司など数多くの外食ブランドをかかえる「コロワイド(7616)」も、2020年3月末期限の株主優待ポイントを3カ月延長したが、2020年9月末まで再延長している。しかも、2020年3月末時点の株主には、臨時で1万ポイント(通常の2倍)増額しているのだ。これはグループ傘下の「カッパ・クリエイト(7421)」でも同様の対応が取られている。
もし、株主優待券を持っているなら、今すぐ各企業のIR情報を確認してみよう!
●参照元:期限切れでもまだ使える? コロナ対応で株主優待の利用期限も続々延長【マネーポスト】