2020年9月から始まる25%(最大5,000pt)還元の「マイナポイント」。7月からは実際に利用するキャッシュレス決済サービスを選べるようになったが、事業者によっては付与条件が異なったり、12.5%分を上乗せして最大7,500ptをもらえるキャンペーンを実施している事業者もある。果たしてどの事業者を選ぶのが正解なのだろうか?
ポイント付与の条件とキャンペーンで判断しよう!
マイナンバーカードを持っている人が、キャッシュレスで買い物すると25%(最大5,000pt)が還元される「マイナポイント」。マイナポイントのために、急遽マイナンバーカードを取得した人も多いだろう。いよいよ7月からは実際に利用するキャッシュレス決済サービス事業者(以下事業者)を選ぶことになるが、事業者によって損したり得する場合があるのをご存じだろうか? そこで今回はジャンルごとに事業者を比較してみた。果たしてどの事業者がお得なのだろうか?
その前に注意したいことが2つある。ひとつめはポイント付与の条件だ。2万円チャージして一気に5,000ptをもらえる事業者もあれば、決済ごとにちょいちょい25%ずつ還元される事業者もある。後者の場合、マイナポイントが終了する2021年3月までに決済額が2万円に達しないと満額の5,000ptをもらえず、損することもあるのだ。
2つめのポイントは申し込みキャンペーン。マイナポイントの申し込みによって最大10%(2,000pt)を上乗せしてくれる事業者もあれば、何の特典もない事業者もある。どうせなら申し込みでポイントをもらえる事業者を選んでおこう。
電子マネーでは、申し込みで2,000pt上乗せされ計7,000ptもらえる「WAON(ワオン)」がイチオシ。イオンやミニストップをよく利用するならコレ!「Suica(スイカ)」もチャージで1,000ptプラスされる。コンビニやファーストフードでも利用できるので、JR通勤者以外でも利用価値は高いだろう。「nanaco(ナナコ)」は8月31日までの申し込みで500pt上乗せされるほか、抽選で775~5万ptが当たる。セブン-イレブンやイトーヨーカドーの利用者ならおすすめ。逆に汎用性の高い「楽天Edy」や「PASMO」などは、現状まったく申し込み特典がないのが残念だ。
QRコード決済では9月30日までの申し込みで1,500pt(7.5%)上乗せ、9月以降にチャージや決済するとさらに5%(最大1,000pt)が追加され、合計7,500pt(37.5%)がもらえる「d払い」が一番お得。その次は2,000ptが上乗せされる「ゆうちょPay」と「メルぺイ」だ。。「ゆうちょPay」は8月31日までにアプリダウンロード&口座登録で500pt+申し込みで1,500pt=計2,000ptが追加でもらえる。「メルペイ」は本人確認したうえでメルカリで買い物すると5%(最大1,000pt)もらえるが、さらに8月31日までに残高チャージすると10%(最大1,000pt)が付与され計7,000ptをもらえる。さらに、8月31日までにマイナポイントの申込みをすると抽選で1人に1,000万pt、10人に100万pt、150人に5万pt、1,500人に5,000pt、13万名に500ptを付与するキャンペーンも追加している。
その次は、ローソンでポイント還元率が高い「au PAY」で、残高へのチャージで20%(上限1,000pt)上乗せされる。また、「d払い」は9月30日までに申し込めば500ptが付与され、「FamiPay(ファミペイ)」は申込者の先着10万人に500ptが付与される。
そして、ユーザー数3,000万人を突破した「PayPay(ペイペイ)」は、抽選で10人に100万pt、150人に5万pt、1,500人に5,000pt、15万人に500ptが当たるキャンペーンを発表したが、事実上500ptしかもらえないのが厳しい。また、LINE Payは特典クーポンが増えるだけで魅力に乏しく、楽天ペイは7月からチャージ&ペイで1.5%付与されるが、申し込み特典は何もないのである。
クレジットカードは基本的に決済によるポイント還元になるが、期限内に2万円以上利用しないと満額5,000ptをもらえない可能性がある点は注意したい。できればQRコード決済への残高チャージで一気に5,000ptをゲットできる事業者を選びたいところ。
イチオシはイオンカード(WAON機能付)。WAONポイントにチャージすることで2,000pt上乗せされる。その次はau PAY残高へのチャージで20%(上限1,000pt)付与されるau PAY カードだ。auスマホユーザーなら第一候補になるだろう。また、dカードは9月30日までの申込で500pt付与されるほか、三井住友カードは抽選で100人に1万ptが当たるキャンペーンを9月1日~30日まで実施する。
実はクレジットカードは、2020年7月2日時点で申し込みができない事業者が意外と多い。派手なキャンペーンも少なく、あまりヤル気を感じられないのだ。なお、2,000万人の加入者を誇る楽天カードも、現状では何も申し込み特典がない。
デビットカードもマイナポイントの対象になるが、こちらもイチオシは「イオン銀行CASH+DEBITカード(WAON機能付)」である。決済かWAONチャージで10%上乗せされ、最大7,000ptを獲得できる。ジャパンネット銀行の「JNB Visaデビット」は10月31日までの申し込みで100ptを付与、「SMBCデビット」は9月1日からの申し込みとなり、特典についてはとくに発表はない。
いかがだろうか? 運よく自分が普段から使っている事業者でお得なサービスを見つけられただろうか? 筆者は上乗せ額が大きい「d払い」や「WAON」などを利用していないので、結局、近所のローソンでよく使っている「au PAY」で申し込むことにした。残高チャージで一気に5,000pt+1,000ptをもらえるのも決め手になった。この際、新たな決済サービス(とくにクレカ)に加入して新規加入特典のポイントをもらうのもアリだが、マイナポイントは、やはり普段からよく使っている事業者を選ぶのが基本であろう。
なお、前頁の表で締め切り日が表記されていない場合は、2021年3月末までのキャンペーンである。締め切りが早いキャンペーンもあるし、まだマイナポイントの申し込み受付を始めていない事業者もあるので、7月末までじっくり調べてから決めればよい。
なお、マイナポイント制度が実施されるのは2020年9月からなので、今から焦ってチャージや決済をしてもマイナポイントはもらえないので注意してほしい。
※2020年7月17日時点での情報をまとめたものです。特典内容が変更されていることもあるので申し込む前に、必ず各事業者の公式サイトで内容を確認してください。マイナポイントの申し込みは自己責任でお願いします。
●ゆうちょPay(公式)は→こちら
●au PAY・au PAYカード(公式)は→こちら
●メルペイ(公式)は→こちら
●PayPay(公式)は→こちら
●FamiPay(公式)は→こちら
●Suica(公式)は→こちら
●LINE Pay(公式)は→こちら
●d払い・dカード(公式)は→こちら
●WAON(公式)は→こちら
●nanaco(公式)は→こちら
●三井住友カード(公式)は→こちら
●JNB Visaデビット(公式)は→こちら