高額当せんを夢見て多くの人が買い求めるジャンボ宝くじ。彼らの最大の目標は、やはり億単位の当せん金となる1等だろう。だが実は、1等を当てたにも関わらず未換金のまま支払期限を過ぎてしまう不幸なくじも少なくないのだ。2020年8月18日に期限を迎えた昨年の「サマージャンボ宝くじ」でも、1等5億円が複数本未換金となったようだ。
5億円が3本、合計20億円以上が換金されていない?
2019年に発売された「サマージャンボ」と「サマージャンボミニ」では、「サマージャンボ」の1等5億円が20本、「サマージャンボミニ」の1等3,000万円も40本用意されていた。だが2020年8月、「支払期限を2ヶ月後に控えた6月の時点で『サマージャンボ』の1等とその前後賞が3本ずつ、『サマージャンボミニ』も1等1本、前後賞8本が未換金の状態だった」という驚愕のニュースが飛び出した。ここで紹介しただけでも、未換金くじの総額は20億円を超えるほどだという。
期限が切れる前にニュースとして報じられ、当たりくじが販売された都道府県も特定されていたため、2ヵ月の間で何人かは一度掴んだ幸運を逃さずに済んだかもしれない。だがおそらく大半の当たりくじは、日の目を見ること無くただの紙屑へと変わってしまったことだろう。
高額当せんの未換金という信じられないことが起こる背景には、ジャンボとミニの当選番号を見間違えた可能性が指摘されている。たしかにどちらも同じ6桁の番号だ。同日に発表され新聞などで並んで掲載されていたら、数字だけ追いかけて見比べていると混同してしまうこともあるだろう。混同する可能性を軽減する手立てとすれば、掲載されている当せん番号部分を切り取り、ジャンボとミニに切り分けてそれぞれをチェックするのが一番手早いだろうか。新聞は少し傷んでしまうが、1等5億円をムダにしないためであれば、新聞の1ページくらいは安いものと割り切ってほしい。
また、熱心な宝くじフリークには少ないかもしれないが、その場のノリでなんとなく買ってしまった人であれば、無造作に引き出しや戸棚にしまい込んでどこに入れたかわからなくなったり、そもそも存在を忘れてしまった可能性も否定できない。宝くじは当たり外れが確定するまでは、“数億円の価値がある(かもしれない)くじ”なのだ。適当な場所にしまわずに、財布や鍵と同じ“貴重品”として保管するのも選択肢のひとつだ。神棚のある家であれば、そこに上げておくのも運気が高まって良いかもしれない。
2019年の年末にも、前年に発売された「年末ジャンボ(ミニ・プチ含む)」の期限半月前にも関わらず総額約30億円もの当たりくじが未換金だったとする報道もあった。半年あまりのうちに幻と消えていった50億円の存在を心に刻んで、宝くじに夢を見る同志たちには、最後まで諦めずに売り場で当せんの確認をすることを提案したい。さあ恥ずかしがらずに、外れだと思って引き出しにしまっていた宝くじを売り場に持っていってみよう。
参照元:支払期限間近、昨年のサマージャンボ宝くじの約20億円が未換金【マネーポストWEB】
参照元:前回は30億円が未換金? なぜ年末ジャンボに換金漏れが多いのか【マネーポストWEB】