現在、日本人にとっても身近なサービスになってきているキャッシュレス決済。現代のテクノロジーを存分に活かしたキャッシュレス決済には、様々な機能が盛り込まれていることも少なくない。
今回はそんな便利機能の中から、夫婦で使ってほしい手軽な家計管理の方法をご紹介していきたい。
現代の家庭の出費管理とは
昭和の時代にはメジャーだった「夫が働き妻は家に入る」という考え方も今は昔。時代の流れとともに女性の社会進出などが進み、現代では夫婦共働きが当たり前の世の中となってきたことは説明するまでもないだろう。そうした環境の変化とともに、“働くのは夫”という時代にはほとんど存在しなかった「家計の出費をどこから出すか」という問題が生じてきている。
「2人の口座をひとつにまとめる」「それぞれの元の口座はそのままに、新規で家庭用の共有口座を作って管理する」という2つの家計の管理方法があるが、今回は夫婦がそれぞれの口座を管理しているパターンの話をしたい。
近年の共働き夫婦の増加とともに増えてきたという「夫婦別口座」。自分の口座に振り込まれた給料から、家庭用の口座に入金する家計管理方法だ。このやり方のメリットは、入金した分以外は自分の口座に残るため、“お小遣い制”よりも夫婦それぞれが自由に使えるお金が多くなりやすいことだろう。個人主義の現代に合った管理方法だ。
しかし、それまで管理していた自分の口座に加えて新しく家庭の口座も見る必要がある、という管理の手間が増えるというデメリットは存在する。そのためお互いが「相手がちゃんと管理してくれているだろう」と甘えてしまうと、一気に家計が苦しくなってしまう可能性も否定できない。
そんなときに役立つのが、キャッシュレス決済とスマホの家計簿アプリをリンクさせる機能だ。家計簿アプリとは、銀行口座と連携して残高や利用状況が確認できるアプリのこと。クレジットカードやICカードなどの電子マネー、QRコード決済などを登録すれば、日常生活での利用状況なども確認できるのだ。スマホアプリで口座の管理ができるため、夫婦揃って忙しいときでもちょっとした時間で見ることが可能。電車の中でアプリを開いて利用状況に黄色信号が灯っていたら、家にいるちょっとした時間でアプリを見ながら情報を共有する迅速な家計管理ができるようになるだろう。
「マイホームが欲しい」「車を買い替えたい」など、大きな目標がある夫婦ほど、スマートな家計管理でしっかりと貯金を作っていってもらいたい。
参照元:「夫婦別会計」のトラブルを解決!? 夫婦で始めるキャッシュレス生活【LIMO】