一番決済速度が早かったキャッシュレスは○○と判明! QRコード、クレカ、非接触型

今や常識となった“キャッシュレス決済”。一昔前まで「怖い」「難しそう」といったイメージから敬遠されていたが、近年のキャッシュバックやポイント付与キャンペーンが後押しして利用率は一気に増加。デジタル世代で現金主義を貫く人はもはや希少種となった。それもそのはず、キャッシュレス決済はいいことづくしだ。財布が軽い、ポイントが貯まる、さまざまな利点があるが、何といってもわかりやすいのは“速さ”だろう。会計の際に小銭を選ぶのは思ったよりも時間がかかるし、なにより背中を丸めて財布をのぞき込む姿はスマートとは言い難い。サッと出して、パッと払えることが何よりの利点だろう。

では、そのキャッシュレス決済最大の利点・速さを最大限に活かす決済方法は何なのだろうか。今回は代表的なキャッシュレス決済として知られるQRコード、クレジットカード、非接触型の3種類の決済速度について紹介していく。

現金とキャッシュレス、決済速度の差は最大20

なんとなく「速い」というイメージのあるキャッシュレスだが…

 

クレジットカード大手・株式会社ジェーシービーは、キャッシュレスの決済速度に関する実証実験を実施。被験者100人を、「現金決済」「QRコード決済」「クレジットカード決済」「非接触型決済(QuickPay)」の4グループに分割し、金額を聞いてから商品・レシートを受け取るまでの所要時間を計測した。
実験結果は以下の通りだ。

【各決済方法の所要時間】

現金:28秒
QRコード:17秒
クレジットカード:12秒
非接触型:8秒
(キャッシュレス決済平均:12秒)

所要時間は、現金決済が28秒だったのに対し、キャッシュレス決済の平均は約12秒。やはり現金よりもキャッシュレスの方が16秒も速く会計を済ませられることがわかった。なかでも、非接触型はたったの8秒で会計を済ませることができ、現金との差は実に20秒。今回はQUICPayを使用しての実験となったが、モバイルSuicaやiD、楽天Edyなどもこれに該当する。キャッシュバックなどのサービス内容で言えば他に劣る面もあれど、速さだけを見れば圧倒的だ。「とにかく速く済ませたい」と考える人には、うってつけの決済方法だろう。キャッシュレス決済について、なんとなく「速い」という認識はあったが、具体的な数字を見ると改めてその利点に気が付く。

キャッシュレスで最も遅いQRコード決済…それでも人気の理由は

店舗側も導入しやすいQRコード決済

近年利用者が増えているQRコード決済だが、所要時間17秒とキャッシュレス決済の中では一番遅い結果となった。たしかに、QRコード決済はアプリを立ち上げるのに数秒かかるほか、レジでQRコードを読み込んでからも3秒ほどの通信時間が発生する。さらに、QRコード決済にはバーコードを店員に読み込んでもらう方法と、利用者が店舗のQRコードを読み取る方法がある。後者だとQRコードを読み取ってから利用者自身で金額を入力しなくてはいけないため、その手間があったことで、現金決済と大差ない時間を要してしまう場合も見られた。

それでも、QRコード決済の普及率は年々増え続けている。その理由として、他のキャッシュレス決済との決定的な違いである“機能の豊富さ”が挙げられるだろう。QRコード決済に使用するアプリケーションには、代金の支払いだけでなく、利用者同士の送金や利用履歴が確認できる機能が搭載されている。非接触型やクレジットカードも履歴を確認することはできるが、専用のサイトにログインしなければならない。ここ最近では、様々なことがスマホひとつでできるようになり、世間ではオールインワン志向が浸透しつつある。その点においても、あらゆる機能が1つのアプリケーションに集約されているQRコード決済は時代のニーズに対応していると言えるだろう。

今回は、現金及びキャッシュレスの決済速度について紹介させていただいた。あなたが速さを求めるなら非接触型、機能性を重視するならQRコードなど、自身の好みに合わせて決済方法を選んでみてはいかがだろうか。

参照元:決済速度に関する実証実験結果【株式会社ジェーシービー

オトナライフ編集部
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