新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、国も推奨しているテレワークを導入する企業は大きく増えた。テレワークを導入することで、「通勤時間がなくなる」「隙間時間が増える」「社内電話対応が減る」などのメリットが生まれ、自分の時間が増えたと感じているサラリーマンも多いのではないだろうか。しかし、コロナによって経済が停滞するなどで本業の収入が減った人もいるため、テレワークの導入は一概に喜べるものではなかったはずだ。「自分の時間は増えながら、収入が減ってしまう」という経緯から、最近では副業を始める人も出ているという。さらには、収入面ではなくスキルアップのために副業を行う人も……。
今回は、副業の実態と副業の注意点を紹介していきたい。
本業と異なるチャレンジでキャリアアップ!?
株式会社YOUTRUSTは、YOUTRUSTユーザーを対象に「副業に関する実態調査」を実施。「業界、職種、ポジション」のいずれかの項目が本業と副業で異なる人は、副業経験者の85.6%を占めた。業界が違う人は64.1%、職種が違う人は47.1%、ポジションが違う人は77.8%と、それぞれ副業を通じて本業と異なるキャリアを積んでいることがわかる。不確定な時代の中で、自分の仕事の幅を広げているのだろう。
さらに、副業経験者のうち、「副業を始めたことでキャリア観に変化があった」と回答した人は55.6%と半数を超えている。副業をしている人々が、「あくまで副業、ちょっとした小遣い稼ぎ」といった軽い気持ちでなく、新たな気づきを得られるほど本気で打ち込んでいることが窺える。もはや「どちらが副業」ではなく「どちらも本業」と考えるべき時代が迫ってきているのかもしれない。
テレワークの導入や近年の働き方改革の影響もあり、副業が可能な職場も増えてきた。読者の中にも、もしかしたらキャリアアップや収入・所得増のために副業を検討し始めている人がいるかもしれない。そんなサラリーマンに起こり得る笑い話(?)が、“立場の逆転”だ。
副業で業種や職種が異なる世界に飛び込んでいった人たちには少ないかもしれないが、自身の本業で関わりのある人と副業で関わる可能性もゼロではない。そのため本業で自分の上司だったり自分に仕事を発注してくれる側の人が、自分が“使う側”に回ることもあり得ない話ではないのだ。もしかすると、本業に近しい業界で副業を行っている人であれば、ニアミスも多いかもしれない。使われる側が一転して使う側に回るという“ゆがみ”が生まれても、いつもの仕返しとばかりに無茶をぶつけたりせず、普段通り仕事をこなすことを意識してほしい。それがお互いの人間関係を保てる一番良い選択肢なのだから…。
参照元:85%超の副業経験者が、本業と副業で異なるキャリア(業界・職種・ポジション)を選択 | 副業に関する実態調査(YOUTRUST調べ)【YOUTRUST】