paypay、楽天ペイなど40代以上のキャッシュレス普及を阻んでいる“弱点”が見えてきた!

「このコロナ禍で最も利用されている決済方法であるクレジットカード決済の利用率が、減少に転じている」。そんな調査結果が発表された。ご存知の通りクレカ決済は歴史ある決済方法で、ここ数年取り組まれているキャッシュレス決済の普及促進もあいまって現金決済の利用率を上回るほどになっていた。しかし、にも拘わらず減少したのはなぜか。
今回は移り行くキャッシュレス決済の最前線を見ていきたい。

クレジットカード決済の利用率が減

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

「キャッシュレス・消費者還元事業」もキャッシュレス決済の浸透を後押しした

 キャッシュレス決済といえば、現在国も力を入れて普及に取り組んでいる決済方法だ。キャッシュレス決済には前述のクレカ決済や、paypay、楽天ペイなどのQRコード決済、Suica、PASMOのICカード決済などが存在し、それぞれの長所に合わせたユーザー層が存在している。

 2020年1月から毎月、各種決済方法の利用金額の割合を調査しているマーケティング会社のイプソスによると、10月の調査でクレカ決済の割合が前月調査の43.9%から42.7%と減少したという。新型コロナウイルス感染症の影響で“現金離れ”が進むなど、前月までは1ポイントに満たないながら微増を続けていたクレカだが、今回一気に1ポイント以上の下落となった。一方で現金決済の割合は前月の38.5%から39.4%へと上昇。イプソスはこの結果を「キャッシュレスが逆行しているとも考えられます」と伝えている。

近年増加する不正アクセスなどサイバー犯罪に対するセキュリティも万全にしてもらいたい

 クレカ決済は割合が減ったものの、同じキャッシュレス決済のひとつ・QRコード決済は、近年急速にユーザーを増やしている勢いもあって微増。11.1%過去最高の割合を記録し、これからの成長性を感じさせる結果を残している。
 合わせて同調査では、決済方法を選択する際に何の要素を意識も調査をしており、それによればQRコード決済のユーザーはQRコード決済を利用する際「おトクである」ことを意識していることが最多となっている。さらには「先進的でかっこいい」「手軽・便利」なども強く意識され、逆に「安全性」や「ブランドへの信頼感」などは上記に比べると軽視される割合が高かったという。

 現在急成長を続けているQRコード決済だが、様々な調査から20代30代といった年齢層の利用割合が高いことがわかっている。これからさらにユーザーを増やしていくためには、40代以上のユーザーの獲得は避けては通れない問題となってくるだろう。年齢を重ねてくるほど、おトクさや手軽さよりも「このサービスは使っても安全だ」というサービス・ブランドへの信頼が求められる。歴史の浅いQRコード決済だが、今後誰もが「ここなら個人情報漏洩もしない。セキュリティは万全だ」と感じるような信頼感を築き上げていってもらいたい。

参照元:QR決済利用が過去最大値!キャッシュレス決済マンスリー調査10月調査結果を発表!【イプソス

オトナライフ編集部
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