近年、以前にも増して身近になってきたキャッシュレス決済。「PayPay」や「楽天ペイ」など、キャッシュレス決済のひとつである「QRコード決済」が、2019年頃から大々的な還元キャンペーンなどで一気に普及したのは記憶に新しい。現在ではどんな小さなお店であれど、キャッシュレス決済に対応しているだろう。しかし、未だにキャッシュレス決済にあまり対応していないように見えるある業界が……。
今回は、その業界の実態とキャッシュレス決済利用者の声を紹介していく。
キャッシュレス決済利用者が望むことは?
Office Withは、キャッシュレス決済人口の調査に加え、利用している決済ツールやキャッシュレス対応になってほしい場所を調査。2020年11月13日~11月15日にかけ、男女515名にアンケートを実施した。
「この1年で現金払いよりもキャッシュレス決済が増えたか?」という質問に対し、「変わらない」と答えた回答者が15.0%であるのに対し、「増えた」という回答は85.0%にもなった。キャッシュレス決済の利用者が劇的に広まっていることが窺えた。さらに、今後キャッシュレス払いができるようになってほしい場所としては、「病院、調剤薬局」が44%を占めるという圧倒的な結果に。「第3波」と称される現在のコロナ禍で、病院などで現金払いをしたくないという気持ちを持つ人が多いのだろう。
今なお、医療機関においては現金決済が主流。総務省が2010年に国立病院や国立大学病院などにクレジットカード対応の呼びかけを行ったため、対応する医療機関が出たが、まだまだ少数だろう。経済産業省のもと設立されたキャッシュレス推進協議会によれば、医療機関のキャッシュレス決済普及率はわずか6%……。中小の病院はいまだ現金のみのところが多く、それが要因なのだろう。
また、診療内容によって料金が決まる医療機関では、いくらぐらいかかるのかを予想することは困難だ。予想よりも大きい額を請求された場合、現金のみでは対応できない場合が出てきてしまう。そのため、キャッシュレスの導入は来院者の心理的な負担を軽減することにもつながるだろう。さらに、新型コロナウイルスの感染リスクもあると考えれば、早急にキャッシュレス化を進めてほしいと利用者は思っているのではないだろうか。
参照元:コロナ禍だからこそ「病院はキャッシュレスに対応してほしい!」と44%の人が回答|キャッシュレス調査アンケートで85%の人が前年よりキャッシュレス決済が増加【カードレビュードットコム】