「ゆうちょPay」不具合発生でわかった、QR決済最大手PayPay、楽天ペイとの絶望的な差

12月10日に不具合によって一時サービスが利用できなかったQRコード決済サービス「ゆうちょPay」しかし通常であればニュースなどで取り上げられ世間の注目を集めるところなのだが、今回はそんな気配が見受けられないという不思議な現象が発生した。10月に同じQRコード決済サービスの「PayPay」でアプリの利用ができなくなったときはSNSなどで大きな話題となったのだが、こんなところでも業界最大手とマイナーサービスの格差が浮き彫りとなった。
今回はそんなマイナーなゆうちょPayのことをご紹介していきたい。

郵便局のやっている“ゆうちょPay”

(Image:Takamex / Shutterstock.com)

街の郵便局でもゆうちょPayの利用が可能だ

 そもそもゆうちょPayをよく知らない人にご紹介しておくと、その名の通り「ゆうちょ銀行」が提供しているQRコード決済サービスだ。ゆうちょ口座と結び付けて即時引き落としができゆうちょPayのアプリで口座残高の確認もできるため、ゆうちょ口座を持っている人であれば持っていて損はないことが特徴となっている。
 一方でサービス開始は2019年5月とQRコード決済業界の中でも後発で、PayPayや楽天ペイといったメジャーなサービスと比べるとその存在感は少々希薄だ。

(Image:slyellow / Shutterstock.com)

同じQRコード決済にも関わらず、これほどの差が生まれるとは

 そんなゆうちょPayに12月10日、不具合が発生。スマートフォン上でアプリを開こうとしても立ち上げることができず、利用ができなくなったのだという。
 例えるならば「財布の蓋が開かなくなった」ようなものだ。レジの直前で財布が開かず「会計できない!」となった人はさぞ困っただろう…と思いきや、SNS上では「誰も使ってないから問題なし」「ゆうちょPayってあるんですね、知らなかったです」「ゆうちょPayって全国で3人くらいしか使ってないんでしょ」といったゆうちょPayの普及率の低さをイジる声が続出。逆に「使えずに困った」という声がほとんど見られないという現象が発生したのだった。
 一方10月に発生したPayPayの不具合では、「買い物しようとしてもなかなかPayPay開けなくて、結局カードで支払いした」「入金と反映額がズレてるー!」「俺のPayPay残高がまだ減算されてない。取引履歴は反映されてるけど」といった不具合の報告がSNSに相次いだ。やはり業界で断トツのシェアを誇るPayPayだけに、一度の不具合でダメージを与えたユーザーの数も多く世間の注目を集めやすくなっているようだ。

 「普及率が低かったのは、不幸中の幸い」というネットの声もあるように、ゆうちょPayは今回の不具合で世間にさほど大きな影響を与えることはなかったようだ。もしかすると放っておけば勝手にこの一件が忘れ去られそうな気配すら感じられる。
 しかし当然ながら、サービスとしてはそれだけ影が薄いのは歓迎すべきこととは言えないだろう。今後はPayPayほど…とは言わないまでも世間に気にされるほどの存在感は獲得してほしいものだ。

参照元:ゆうちょペイ、一時利用不能に…決済・残高照会が利用できず【読売新聞オンライン】

※サムネイル画像(Image:Takamex / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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