もはや、日常生活においてキャッシュレス決済をメインにしている人は珍しくない。その一方で、あなたの周りにも頑なに「現金」を使用している人たちはいないだろうか。断固たる信念を持って現金支払いを続けている人もいる一方で、大多数の人たちが実は…。
今回は現金支払い派の人たちの意見と、その隠された心情を紐解いていく。キャッシュレス決済ユーザーを拡大させるために必要な新たなサービスとは。
管理のしやすさをメリットとする一方で…
昨今爆発的な普及をみせている「キャッシュレス決済」。しかし、いまだに一定数「現金派」の人たちがいることも事実。この層の人々が現金での支払いにこだわる理由はなんだろうか。
カードレビュードットコムの行なった「現金払い派の方へ向けてアンケート調査」によると、現金払いを続けている理由のトップは、「お金の管理がしやすい」であったことが分かった。直接、財布の中からお金を支払うことで明確に何円使ったかが目に見えることが大きいのだろう。 また、同様に「現金払いのメリット」としても「使いすぎない」が多く挙げられるなど、使用の抑制という意味では現金支払いは有効なのだろう。
一方でデメリットとして「ポイントや優待がない」や「支払いに時間がかかる」といった点が挙げられている。逆に言えばこの上記のデメリット点をメリットとして打ち出しているものこそが「キャッシュレス決済」なのではないか。よく読み解けば「キャッシュレス決済に比べて」という観点が強い結果といえるのだ。
先ほど述べた観点から、アンケート結果を読み解くと、「現金払いを続けている理由」の項目の2位が「発行やQRコード決済の登録が煩雑」であることも興味深い。現金派の大部分の人々がキャッシュレス決済に対して魅力やメリットを感じながら「めんどくささ」や「手間」で踏み切れないという内情が見て取れる。
この潜在的なユーザーに対して的確なアプローチをすることができれば、キャッシュレス決済派になるかもしれない。「ひと手間の煩わしさ」さえ取り除くことができれば…。というのが今後のサービス展開の肝になるかもしれない。
今後は各社ユーザーの獲得に向けて、キャッシュレス決済に対してアグレッシブではない層への囲い込みがキーになっていくだろう。もしかしたら、各社ともに街中で「キャッシュレス決済登録代行承ります」なんてサービスが登場する日がくるのかもしれない。
参照元:今でも現金払い派の560人の調査から見るキャッシュレスに移行しない理由の調査レポート【カードレビュードットコム】