2019年頃から世の中に浸透し、爆発的に利用者が増加したキャッシュレス決済。中でもQRコード決済は飛ぶ鳥を落とす勢いで利用者を増やし続け、老若男女、性別・年代を超えて広く利用されている。そんな、QRコード決済は現在、熾烈なシェア争いを行っている。QRコード決済の王者「PayPay」。「100億円あげちゃうキャンペーン」など注目度の高い還元企画により、認知度を一気に向上していく手法は大きな話題を呼んだ。また、2020年度JCSI(日本版顧客満足度指数)調査では、なんと「楽天ペイ」が、キャッシュレス決済業種において「推奨意向」第1位の評価を2年連続で獲得している。
QRコード決済のシェア争いが過熱する中、「LINE Pay」もまた新たな一歩を踏み出しそうだ。
次なるステージに進むLINE Pay?
LINE Payは、加盟店向け新サービス「LINE Pay 支払いリンク」の提供を正式に開始している。LINE Pay加盟店は2021年7月末まで初期費用・決済手数料が無料とのことだ。LINE Pay 支払いリンクとは、個人事業者やSMB(Small and Medium sized Business)などが、ショッピングサイトを立ち上げることなくLINEで接客から決済を可能にするサービスである。
利用を希望する事業者は、申請フォームから申請すると「LINE Pay」の加盟店向け管理サイト上で取引ごとの決済画面に遷移するURLを発行できる。LINE公式アカウントとLINE Payを連携すれば、LINE公式アカウントの管理画面内でURLの発行・送信ができる優れもの。顧客が支払いを完了すると、加盟店側もLINEのチャット上で支払い完了を確認でき、入金確認から配送手続きまでをスピーディーに行なうことが可能だ。
もしかしたらこのLINE Pay 支払いリンクは、いちキャッシュレス決済という枠を超え、ショッピングのシステムまでをすべて一新する可能性がある。
LINE Pay 支払いリンクは元々2020年7月からプロトタイプの提供が開始されている。同年12月3日の時点では2,000ブランド以上が導入しており、かなり注目を集めていた。今回、機能改良を行なった正式なサービスの提供ではオンラインレッスン、相談サービス、簡易的な通販、中古買取・販売、デリバリーやテイクアウトサービスの事前決済などでの利用を想定しているという。
LINE Payがここまで動くとなると、Pay Payや楽天ペイなど他のQRコード決済サービスも新たなステージに進みそうな予感がする。今後もQRコード決済サービスの動向から目は離せない。
参照元LINEで接客から決済まで行なえる「LINE Pay 支払いリンク」【Impress Watch】
※サムネイル画像(Image:pay.line.me)