PayPay、Apple Payも!渋谷区が納付方法に各種QRコード決済を導入へ

キャッシュレス決済が、またしても新たな“便利”を開拓した。今度は渋谷区が、年始の1月4日から税金や保険料の支払い方法としてQRコード決済を取り入れたという。これにより、これまで役所やコンビニ等に出向いて行っていた各種納付を、家にいながら済ませられるようになった。
今回は、そんな世の中の利便性を高め続けるキャッシュレス決済についてお伝えしていきたい。

ついに自宅にいながら税金を納める時代が到来

払わなければいけないのなら、せめて簡単に納付できるようになったらありがたい税金

 今回キャッシュレス決済が新たに導入されたのは、東京都渋谷区の特別区民税・都民税(普通徴収分)や軽自動車税(種別割)の税金、さらには国民健康保険料等の保険料だ。自宅に送付されてくるこれらの納付書にはバーコードが印字されており、バーコードを読み取ることで自宅にいながら「PayPay請求書支払い」「LINE Pay請求書支払い」「au PAY請求書支払い」等の「モバイル決済・モバイルバンキング決済」を利用して納付したり、コンビニで「Apple Pay」のような「クレジットカード決済(F-REGI 公金支払い)」を利用したりすることもできるようになったのだという。
 モバイル決済・モバイルバンキング決済では、納付金の上限金額があり領収書が発行されないという制約はあるものの、納付者の自己負担となるシステム利用料はかからない。便利かつ損をしない設定となっているのも見逃せないポイントだ。

(Image:slyellow / Shutterstock.com)

現在はまだ一部の税金に留まっているが、将来は全ての税金が自宅で支払えるようになるかもしれない

 2019年は、サービス各社が大規模な還元キャンペーン等を打ちまくりQRコード決済が世間に一気に浸透し、“キャッシュレス元年”とも呼ばれている。さらに翌2020年はご存知の通り、新型コロナウイルス感染症の影響で物理的な接触を控える傾向が強まりキャッシュレス決済の普及は加速した1年となった。そして2021年は家にいながら税金・保険料を支払えるという、さらなる利便性の向上とともにスタートする年明けを迎えた。
 加えて住民の利便性が上がることで、納付率が改善されることも期待されているはずだ。滞納を減らしたり各種処理のプロセスを簡略化することができれば、自治体として省人化も進み人件費を削減することもできる。そのため今回はまだ渋谷区に限定された導入だが、 今回の導入をモデルケースとして、他の23区や全国の自治体もQRコード決済での納付ノウハウを学んで導入していくであろうことは想像に難くない。

 あなたの街の自治体でも、数年後にはQRコード決済を使っての納付が可能になっているかもしれない。キャッシュレス化の進化のおかげで、役所やコンビニに出向くことなく自宅でパッと納付が完了するような便利な世の中がもうそこまでやってきているのだ。今後もキャッシュレス決済の普及で、私たちの生活がより暮らしやすくなることを期待していきたい。

参照元:税金や保険料の納付方法が増えました(PayPay、au PAY、Apple Payなど)【渋谷区

※サムネイル画像(Image:slyellow / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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