消費税増税を機にキャッシュレスへと動き出した日本。なかでも、「PayPay」をはじめとしたQRコード決済の普及は飛ぶ鳥を落とす勢いである。ポイント還元キャンペーンなど、消費者にとって明確なメリットを付与するサービスがキャッシュレス決済には付随するため、お得感をダイレクトに感じられるのが最大の特徴だろう。さらに、現金を持ち歩く必要もなくなって身軽になり、お会計もスムーズにできるとなると非の打ち所がないようにも見える。そんな中、QRコード決済サービス「LINE Pay」は、LINEの友達と送金・送金依頼・割り勘ができるとして人気を集めている。
そんなLINE Payは、どうやら新境地へ進もうとしているらしい……。
Visa LINE Pay プリペイドカードって何?
Visa LINE Pay プリペイドカードとは、LINEのサービス内からバーチャルカードであるVisa LINE Payプリペイドカードを発行することで、Visa加盟店でのオンラインショッピングが可能になるサービスのことだ。さらに、スマホ決済サービスの「Apple Pay」を設定することで、国内121万箇所以上(2020年9月時点)の店舗で導入されている電子マネー「iD」の決済端末に「iPhone」や「Apple Watch」をかざすだけでQRコード決済と共通の「LINE Pay」残高での支払いが可能になるサービスを、2020年の12月22日からスタートしている。
従来のプリペイドカードといえば、プラスチック製のカードが真っ先に思い浮かぶ人が大半ではないだろうか。しかし、Visa LINE Pay プリペイドカードはなんとバーチャルカード。もはや物としてのカードはなくなり、コード決済とカードの境界がなくなるかのような革新的なLINEのサービスとして知られている。
そんなLINEは、個人事業者やSMB(Small and Medium sized Business)などが、ショッピングサイトを立ち上げることなくLINEで接客から決済を可能にするサービスである「LINE Pay 支払いリンク」の提供を正式に開始したばかりでもある。このサービスにより、顧客が支払いを完了すると、加盟店側もLINEのチャット上で支払い完了を確認でき、入金確認から配送手続きまでをスピーディーに行なうことが可能になる。
今までにない取り組みを行うLINE Payは、もしかしたら今後キャッシュレス決済の常識を打ち破っていくのかもしれない。これからのLINE Payの躍進にさらに期待を寄せていきたい。
参照元:「Visa LINE Payプリペイドカード」の発行を開始【LINE Pay】
※サムネイル画像(Image:pay.line.me)