ローソン銀行が給料日付近の手数料を0円に! だけどよく見れば実質的な値上げの落とし穴が

「ローソン銀行」のATMの手数料が4月1日から変わるようだ。内容としては毎月25日と各月の月末日の手数料が大幅に安くなるらしい。サラリーマンにとってはこれらの時期は給料日であることが多いはず。みなさんも、何かと出費の多い時期の手数料が下がるのは、とても嬉しいと感じるのではないだろうか。
今回は、そんなローソン銀行の手数料引き下げの発表に隠された「落とし穴」について迫っていきたい。

ほとんどの手数料が0円に!これは最高の発表…なのか?

(Image:Osugi / Shutterstock.com)

ローソン銀行ATMの手数料の見直しが決定

 「三菱UFJ銀行」によると、ローソン銀行のATM利用手数料が4月1日から改定されるようだ。内容としては毎月25日と各月の月末日は引き下げを中心とした変更になることが分かった。
 詳しく改定を見ていくと、現状は時間帯や取引金額により、110円~220円の手数料がかかっていた「引き出し」「預け入れ」「振り込み」「借り入れ」「臨時の返済」といった各手続きが、毎月25日と月末日の8時45分~18時の日中の間は手数料0円に、それ以外の時間帯は110円に引き下げとなる。合わせて、末日が休業日の場合は前営業日が対象となるのだという。

そもそも、ATMを使うことがもはや時代遅れなのかも

 25日と末日という「給料日付近」のATM手数料を引き下げるというのは、サラリーマンにとっては恩恵が大きく話題となるだろう。ローソンとしては、「消費者に寄り添った見直し」だと、ユーザーに受け入れられることを狙った値下げだといえるだろう
 しかし、この手数料引き下げははたして本当に喜んでいいものだろうか。よくよく読み込んでみると、「引き出し」、「預け入れ」、「振り込み」の各手数料は、平日8時45分から18時が現状の110円から220円へ、それ以外の時間が220円から330円に変更。他の日時は引き下げどころか、引き上げという落とし穴が待っていた。実質的に「月末の値下げという餌」を隠れ蓑にした大幅な値上げとも言えるだろう。人々が、この“からくり”に気が付けばローソンATMの利用率は一気に下がっても不思議ではない。「ローソンのATMは月末にしか使えない…」というマイナスのイメージを一度植え付けてしまうと、あらためて挽回するのは難しいのではないだろうか。
 大型還元キャンペーンの続く「ファミペイ」で勢いに乗る「ファミリーマート」。コンビニ最大手として盤石の基盤を築く「セブンイレブン」。それらに比べて、サービスがイマイチというレッテルが張られるのは、コンビニの市場争いは激化している今、大きな痛手だろう。ここからの巻き返しに期待したい。

 今回のATMの手数料の実質的な値上げに、人々はますます現金を使わなくなるかもしれない。逆に近年爆発的に普及を見せるキャッシュレス決済としては、利用促進の追い風となるかも。わざわざお金を取られて現金を引き出すくらいならば、ポイント還元でお得なサービスを使おうというのは自然の摂理だろう。

参照元:三菱UFJ、ローソンATM手数料改定。セブン銀行と同様に【Impress Watch

オトナライフ編集部
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