都会生活に疲れたサラリーマンは、のんびり田舎暮らしを夢見る人もいるだろう。ならば、地方自治体の補助金に注目! 条件が合えば最大570万円もの住宅取得補助金をもらえる場合もある。ここではお得な地方自治体の補助金について解説しよう。
愛媛県内子町で住宅を建てると最大570万円!
(Image:town.uchiko.ehime.jp)
内子町で用意されている住宅地の例。JR内子駅近くの梺団地(写真)は70坪ほどで約1300万円(坪単価は約18万4,000円)。山間部の青葉台団地なら坪単価は4万4,700円と格安だ
物価の高い都会暮らしでは、なかなか家やマンションを購入することもできない。こうなったら、ギスギスした都会とはオサラバしてのんび田舎暮らしを! と考えているサラリーマンも意外と多いのでは? そんな、田舎暮らしを夢見る都会のサラリーマンに耳寄りな情報をお届けしよう。
現在、過疎化対策や少子高齢化対策などで、一定期間定住することを条件に住宅補助金などを用意している自治体が多い。そんな中でも、飛び切り条件のよい自治体を紹介しよう。
まず、愛媛県喜多郡内子町では「内子町うちこんかい定住促進事業補助金」を実施している。条件は10年以上居住する意思がある人で、内子町の保有する分譲宅地を購入し、住宅を建築する場合。土地購入費や住宅建築費の補助などをフルに活用すると、最大で570万円の補助金がもらえるのだ。
内子町うちこんかい定住促進事業補助金
・宅地取得補助金=土地代の20%(上限300万円)
・住宅建築補助金=住宅建築費の5%(上限100万円)
・町内建築業利用補助金=町内の業者利用で土地購入費用に10%(上限100万円)
・町内産材利用補助金=町内産材利用で最高70万円
補助金合計:最大570万円!
北海道沼田町は20歳代で新築すると最大520万円!
(Image:teiju.com)
雄大な北海道沼田町の風景。さまざまな移住定住補助金や子育て支援金が用意されている
移住定住を推進する地方自治体はほかにもたくさんある。次に紹介する北海道沼田町は、20歳代で住宅を購入すると子育て支援も合わせて最大570万円以上の補助金がもらえるのだ。
まず、65㎡以上の住宅を20歳代の人が新築すると170万円(30歳代:130万円/40歳代:50万円)。その住宅を町内業者で新築すると70万円上乗せに。さらに200㎡以上の土地を購入して3年以内に新築すれば30万円、その土地にある建物を町内業者で撤去して住宅を新築すると最大100万円。また、これは北海道ならではの条件だが、融雪溝設置路線に面した土地に住宅を新築すると150万円が加算されるのだ。20歳代ならここまでで最大520万円が補助される。さらに、中学生以下の子どもがいる場合は、一人当たり50万円が加算されて570万円になる。
さすがに500万円を超えるような補助金を用意している自治体は数少ないが、何かしらの補助金が用意されている自治体は多い。もし、田舎暮らしをするなら、事前に移住先で支給される補助金をチェックしておきたい。
北海道沼田町移住定住補助金
・65㎡以上の住宅を新築=170万円
※20歳代の場合、30歳代=130万円/40歳代=50万円
・200㎡以上の土地を購入して3年以内に新築=30万円
・町内業者で新築=70万円
・融雪溝設置路線に面した土地に住宅を新築=150万円
・土地にある建物を町内業者で撤去して住宅を新築=上限100万円
補助金合計:最大520万円!
※さらに子ども(中学生以下)がいる世帯が住宅を新築=一人当たり50万