NTTドコモが2021年7月9日をもってドコモが実施している「dポイント スーパー還元プログラム」を終了させることを発表した。ポイント最終進呈日は8月31日を予定しているという。スーパー還元プログラムとは、「d払い(街のお店)」もしくは「dカード」によるiDの決済に通常ポイントとは別にdポイントを還元する、というもの。ユーザーの中にはポイント還元“ありき”で利用している人も多いだけに、今回のスーパー還元プログラムの終了によって、期待の新プラン「ahamo」のスタートなどで新たに“ドコモ経済圏”に興味を持ったユーザーが手を引いてしまうことにつながらないとよいのだが…。
ドコモユーザー以外も貯まるdポイント
ドコモ経済圏とは、ドコモ系列のサービスやドコモと提携しているサービスで共通のポイントサービス・dポイントが貯められるサービス群のこと。近年、ポイントサービスのオープン化が進み、さまざまな場面でドコモや楽天、ソフトバンクといった大手企業の経済圏にあるサービスを利用することができることは読者のみなさんもご存知のことだろう。
中でもドコモのdポイントは、提携先の店舗でポイント決済用として利用できるだけでなく、スターバックスやドトールで使用するカードにチャージできたりJALのマイルに交換できたりと、内容が充実しているサービスのひとつ。そうしたポイントの貯めやすさや使いやすさがユーザーから支持を集めていた。
そうした利便性と高還元率で“ポイ活”に関心の高いユーザーを惹きつけていたドコモだが、その一翼を担っていたスーパー還元プログラムがなくなれば、他の経済圏にユーザーが流れていってしまうおそれはないだろうか。
d払いやiDを利用できるICカードで買い物をすると、最大+7%のポイント還元を受けられるスーパー還元プログラム。近年はどこの経済圏も還元キャンペーンに注力しているだけに、そんな中でドコモのみが高倍率の還元キャンペーンを終了させてしまうのは少々リスクが高いように感じられる。
当然ながらドコモもその点は意識しているようで、「今後は、幅広いお客さまにお得を実感していただける魅力ある特典の提供を検討してまいります」と明言している。もしかするとスーパー還元プログラムの終了とともに、何かしらのキャンペーンをスタートさせる狙いがあるのかもしれない。
4月となって新年度に入り、各経済圏から新たなキャンペーンが続々とスタートする季節となってきた。ドコモの目玉だったスーパー還元プログラムの後釜はどのようなサービスになるのか。今後もドコモの発表に期待を寄せて見守っていきたい。
参照元:「dポイント スーパー還元プログラム」の終了について【NTTドコモ】
※サムネイル画像(Image:.dpoint.jp)