プロに資産運用をお任せできる「投資信託」という金融商品と、価格がリアルタイムで更新されて換金しやすく、投資信託よりも比較的手数料が安いのが「ETF」だ。ETFとは「Exchange Trade Fund」の頭文字を取ったもので、証券取引所で取引できる投資信託と考えてよい。最近耳にするようになった「ほったらかし投資」に使える「インデックス投資」ができる金融商品でもある。
ETFを買うには証券会社で株を売買するように
(Image:Shutterstock.com)
まずはETFの特徴を理解しておこう。特に、株と同じ時間にリアルタイムが取引ができることや、運用元に支払う信託報酬が投資信託よりも安いので、実際の運用に回るお金が多くて効率がよい点に注目しよう。類似の投資方針の投資信託に比べてみるとよくわかる。以下に特徴をまとめたので確認してほしい。
■ETFの特徴—
□取引の仕方
証券取引所に上場しているので証券会社で売買の注文を出す。取引時間中は株と同じように価格がリアルタイムで動き売買できる。
□投資方針
日経225やTOPIX、JPX300、MSCIコクサイといった株価指数や金や原油などの商品指数に連動するインデックス型の投資信託。
□売買価格と手数料
数千円から数万円程度で購入できる。商品により投資信託を買う時よりも資金が必要な場合がある。
取引手数料は証券会社での株の売買手数料が適用される。証券会社によって異なるが10万円の購入で100円から500円(0.1%~0.5%)程度。
運用元に支払う信託報酬も同類の投資信託よりも低めに設定されているので運用効率がよい。
特徴が理解できたところで、実際にETFを購入するにはどうしたらよいだろうか。証券会社での注文が必要なのはわかったけれど、そもそもETFの銘柄を探すにはどうすべきか。手っ取り早いのは、東京証券取引所のETFのまとめページを見ることだ。どのようなETFがあるかを確認することができる。しかし、スマホ表示に対応していないのが難点だ。証券会社によってはETF専用の検索ページも用意してくれているが、基本は株の銘柄を探すように、銘柄名を入力して探すことになる。探すときは、「TOPIX」や「日経225」などのインデックス名をキーワードに探すのがオススメだ。
ちなみにETFは銘柄コードが1000番台なので、それを目安にするとよい。
証券会社のETF専用の検索ページの例(マネックス証券)。インデックス別に検索ができるので、投資したいETFが探しやすい
注文も株式と同じように行う。投資信託のように金額指定での注文はできないのと、毎月1万円ずつのような積み立てはできない
ここではETFの基本のさわりを紹介した。投資信託を購入しようと検討しているなら、ぜひETFも検討対象に入れてみて欲しい。もし銀行で投資信託をすでに進められていて、その投資信託がインデックス型だったらなおさらだ。それと同じETFが無いか証券会社でぜひ探してみよう。