キャッシュレス時代により、ほぼ現金は持ち歩かずクレジットカードとスマートフォンだけ持って出掛ける、なんて人も増えたのでは?クレジットカードを作成する上で避けて通れないのが「審査」。クレジットカード会社によって審査基準の設定などに差はあるものの明確に審査基準が公表されることはないため、審査に対して不安を感じている人は意外にも多いようだ。
信用担保のためでも不安…
今や社会人や学生をはじめ、ほとんどの人が持っているであろうクレジットカード。クレカは基本的に、「この人ならきちんと支払いをしてくれるだろう」という個人と会社間の信用の上で成り立っているシステムだ。そのため、支払いが滞ることなく行われるかを見極めるために、勤務状況や家族構成などの「属性情報」や銀行などの「信用情報」を審査をする必要がある。
そんな審査に関し、2021年3月28日から4月2日にかけて、クレカのお役立ち情報等を発信するWebサイト「クレジットカード審査ドットコム」を運営するOffice Withが「クレジットカード申込時における審査に不安を感じたことがあるか、審査落ちの経験の有無」のアンケートを実施した。
その中で、「クレジットカードの審査に通るか不安に感じたことがあるか?」という項目で「ある」と回答したのは、なんと69.2%にまで及んだ。多くの人が胸の内はドキドキしながら申し込みをしているようだ。しかし、別項目の「審査に落ちた経験があるか」という質問では77%の回答者が「ない」と答えていることから、実際には審査に通過している場合が多く、そこまで心配する必要はないように思える。
また、審査に不安を感じた回答者に対する「なぜ不安を感じたか」という質問項目も。1位には、圧倒的差をつけて「収入が少ない」が挙げられた。続く2位には「過去に滞納歴がある」という回答や、その他「勤続年数が短い」「借金がある」など、確かにカード会社の審査基準に含まれていてもおかしくない内容が並んだ。
しかし、1位の理由にあげられた「収入が低い」は新入社員やパート勤務、学生など収入が低くても実際にクレカを所持している人々が多いことを考えると、考えすぎである可能性もありそうだ。例えば現時点で自身の年収が低くても、勤務先の情報やこれまでの信用情報などが満たされていれば問題ないと言われている。また、専業主婦などで無収入の場合は、本人だけではなく世帯単位で年収計算しているためこちらも審査に大きく影響することはなさそうだ。
とはいえ、審査に通過できなかった場合でも、カード会社から理由が通達されることはない。何の情報に重きを置いて、どのような基準で審査しているかがはっきりとはわからないため、先に記した内容も100%大丈夫だとは言い切ることはできない。
「どうして通らなかったのか?」とモヤモヤ感だけが残り、その後の申込みの際にもまた不安を感じてしまう原因となりそうだ。キャッシュレス化をさらに進めていくためにも、どうにか不安解消の手立てはないのだろうか…。
参照元:クレジットカードの審査に不安を感じる人は69.2%も!クレカの審査における申込者の不安な理由や審査落ち経験の有無について465名へアンケート【カード審査ドットコム】