ポイント運用経験者の意識調査が行われ、全体の74%が「期待した通り、もしくはそれ以上に興味深い」と回答した。最近では楽天証券やPayPay証券でも各経済圏の共通ポイントが運用でき、「現金を使わずに気軽に運用を始められる」と人気のよう。今後、経済圏がますます躍進していけば、ポイント運用ももっと一般的になってくるかもしれない。
若年層を中心に広がるポイント運用
キャッシュレス決済が進む昨今、付随して貯まるポイントを利用した「ポイント運用」が若年層を中心に広まっている。Pontaを運営するロイヤリティ・マーケティングが2020年10月に実施した調査によると、調査対象のうち5人に1人がポイント運用をしたことがあり、その半数以上が20〜30代の若い世代となった。
そのまま割引に使うこともできるポイントを、“実際の資金を使わない投資”として運用できるのがポイント運用だ。ポイント運用サービスを提供しているSTOCK POINTが2021年4月から5月にかけて行なった調査でも、ポイント運用利用者の74%が「実際にやってみて予想以上に興味深い」と答えたという。「未経験だからお金を使うのはハードルが高いけど、ポイントであれば財産を削るわけではないのでとっつきやすいと考える若年層が多いようだ。
また、心理的なハードルだけでなく、開始までのステップが少ないのもポイント運用の魅力だ。個人情報の入力や本人確認など、スタート時のわずらわしい手続きもポイント運用であれば簡単であることが多い。
調査を行なったSTOCK POINTが提供する株価連動型ポイント運用システム「StockPoint」のように、運用したポイントを本物の株式に変えられるサービスもある。メールアドレスだけでスタートできるポイント運用を始めた半数近くが運用先の株式銘柄へ関心を持つなど運用に積極的な姿勢を見せ、実際にお金を使った投資に踏み出す人も少なくないという。
ポイント運用は各サービスごとに打ち出されている。楽天証券では楽天ポイント、PayPay証券ではPayPayボーナス、NTTドコモならdポイントが運用できるといった具合だ。メインカードとしての楽天カードの利用率や、QRコード決済で他を引き離す「PayPay」の普及率を踏まえると、それらの“経済圏”は今後ますます広がっていくことが予測される。おのずとポイント運用の利用が進んでいくことは想像に難くない。
かつてはそのまま使うことしかできなかったポイント制度だが、運用して増やすことが新常識になる日も遠くはなさそうだ。まだ始めていない人は、これを機に試してみてはいかがだろうか。
参照元:ポイント運用サービス、「実際にやってみて予想以上に興味深い」が74%【ITmedia ビジネスオンライン】
出典元:個別株式ポイント運用ユーザー2 万人アンケート調査結果(PDF)【STOCK POINT】