ネット銀行満足度ランキング、3位PayPay銀行、2位ソニー銀行、を上回る1位となったのは?

ネット銀行の満足度調査が発表された。ネット銀行は近年一気にユーザー数を伸ばしてきており、街中に店舗を構える既存の都市銀行に勝るとも劣らない存在感を放つようになってきている。スマホで各種銀行手続きを行なえる利便性や、比較的都市銀行よりも高い金利などを武器に、各サービスがさらなる勢力拡大を狙っていることは確実だ。はたして、そんな戦国時代を迎えているネット銀行の中で満足度1位に輝いたのはどこなのだろうか。

ユーザーのリアルな声が反映された満足度調査

項目別の1位の数はPayPay銀行より楽天銀行のほうが多かった(オリコン エムイー調べ)

 顧客満足度調査を実施するoricon MEは6月1日、「ネット銀行」「ネットバンキング」「外貨預金」の満足度調査の結果を発表した。ネット銀行の満足度調査では、実際にネット銀行を利用しているユーザーにアンケートを実施し、全11個の評価項目と総合値でランキング化している。

 その結果、総合ランキング2位となったのは「ソニー銀行」だ。ソニー銀行は「サイトの使いやすさ」「アプリの使いやすさ」等3項目で1位を獲得。家電やデジタル方面でユーザビリティの大切さを熟知しているソニー系列だからこその評価と言えるかもしれない。
 総合3位には「PayPay銀行」がランクイン。4月に「ジャパンネット銀行」から商号が変更された際にはその名称に賛否両論の反応を受けたPayPay銀行だが、「システムの安定性」の項目で1位を獲得するなどシステム面での信頼感は随一だ。また総合4位は、1月に口座数1,000万口座突破を発表した「楽天銀行」だった。ソフトバンク経済圏と楽天経済圏というライバル同士が隣り合う様子に、今後のさらなる競争の激化が予感される。

住信SBIネット銀行は「外貨預金」ランキングでも2位を獲得した(オリコン エムイー調べ)

 そしてネット銀行の総合ランキングで1位に輝いたのは、2018年の調査以来8度目のトップとなった「住信SBIネット銀行」だ。評価対象となる11項目中5項目で1位を獲得しており、とくに「手続き」「ATMの使いやすさ」「ネットバンキング手数料」など、“銀行として”使いやすいことも支持を集めた要因と言えるかもしれない。
 回答者のコメントでも「振込手数料が無料の回数が多いのも非常に助かります」「家賃の振込手数料を節約できた」と、“手数料無料”の恩恵を受けているユーザーや「入金、出金予告、出金失敗、振込、ATM利用の情報をすぐにメール通知してくれる所が非常に良い」といったネット銀行らしい部分への高評価が見られた。

 実は1位の住信SBIネット銀行と2位のソニー銀行の差はわずか0.4ポイント。非常に支持が拮抗している様子が伺える。また、3位・4位のPayPay銀行と楽天銀行の間も0.1ポイントと、どちらが上でもおかしくない結果だった。まさに経済圏同士がシェア争いで一歩も引かずぶつかり合っている状況とも言えそうだ。
 果たして次の調査ではこのランキングはどのように変化するのか。また、ランク付けが母体となる経済圏にどのような影響を与えることになるか。今後もネット銀行のランキングにもしっかりと注目していきたい。

出典元:おすすめのネット銀行ランキング2021年【オリコン顧客満足度ランキング

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