移動関連サービスの決済手段に関するアンケートが発表された。移動手段によっては、若い世代ほどキャッシュレス化が進んでいる。支払方法が何であろうと個人の自由だが、ことタクシーの利用に関してはビジネスシーンも多い。たかが支払い一つだが、下の世代から「アップデートできない人」と思われないように気をつけたい。
タクシーの支払い、40代以上は現金の比率が大きい
ドライバー向けの会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に行なった「移動関連サービスの決済手段」に関するアンケート結果をパーク24が公表した。
移動関連サービスとは、電車やバス、飛行機に車、自転車などが含まれる。その結果、交通系ICカードが定着している「電車(在来線)」の決済はキャッシュレスが約8割にのぼると強さを見せたほか、「路線バス」「新幹線・特急」も半数以上がキャッシュレスを利用している結果に。また、事前予約が主流の「高速バス」や「飛行機」などもキャッシュレスが優勢となった。
逆にキャッシュレスが劣勢となったのが「駐車場」「タクシー」「駐輪場」だ。駐車場においては、そもそも駐車場自体のキャッシュレス対応が遅れているという要因もあるためか全世代で現金派が多数。一方、タクシーの場合は30代まではキャッシュレス決済を利用している人が多いものの、40代からは世代が上がるごとに現金派の割合が増えていくという結果になった。
若者世代ほどキャッシュレス化が進んでいるという結果は想像通りと言える。年齢が上がっていくほど新しいモノに飛びつくことが億劫になり使い慣れた手段を選びがちになるものだが、調査として世代別の意識差をはっきり提示されてしまうとどこかいたたまれない気もする。
どんな手段を選ぼうが個人の自由ではあるが、サラリーマンであればビジネスシーンでのタクシー利用の頻度は高い。その時に現金で支払うかキャッシュレスで支払うかで若手に世代間のギャップ、ひいては「アップデートできない人」だと感じさせているかもという程度の意識は持っておいたほうがいいだろう。
全世代で現金派の多かった駐車場に関する「駐車料金の精算時に利用できたら便利だと思う決算手段」という設問に対する回答には上位から電子マネー、クレジットカード、モバイルウォレットなどが並んでおり、整備が進めば若い世代のキャッシュレス利用は他のサービスと同様におのずと進んでいくだろう。決済手段もTPOに合わせて選んでいきたいものだ。
出典元:パーク24(公式)は→こちら
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