絶対王者「PayPay」がQRコード決済サービス総合満足度1位に。一方で「au PAY」は一人負け状態!

2019年頃から消費者の間に一気に浸透していったQRコード決済。キャッシュレス決済の普及を推進していきたい国やサービス各社の積極的な還元事業・キャンペーンも相まって、もはやスマホユーザーの半数以上がなんらかのアプリをインストールしているのでは?というレベルに身近な決済方法となってきた。今回は、そんなQRコード決済サービスに対するユーザーの様々な意向について調査した結果を見ていきたい。

総合満足度1位に輝いたのは絶対王者「PayPay」

1位のPayPayは登録ユーザー数4,000万人を超え確固とした地位を築きつつある。楽天ペイはNPS(家族や友人におすすめしたい)部門で1位に(MMD研究所調べ)

 マーケティングリサーチ会社・MMDLaboの運営する調査機関「MMD研究所」は8月2日、7月に実施した「2021年7月 スマートフォン決済(QRコード)の満足度調査」の結果を発表している。調査対象は「PayPay」「d払い」「楽天ペイ」「au PAY」「メルペイ」「LINE Pay」の6つのQRコード決済サービスとなっている。

 その内容によれば、6サービスの中で総合満足度1位に輝いたのは、QRコード決済の絶対王者でもあるPayPayだった。PayPay は4部門中「アプリデザイン部門」「利便性部門」「信頼部門」の3部門で1位を獲得し、残る「お得部門」でも1位と僅差の3位。他サービスを圧倒する支持を集め見事総合1位の栄誉を獲得したのだった。

 もうひとつの指標・家族や友人におすすめしたいかを測る「NPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)」では、PayPay最大のライバルとも言える楽天ペイが1位となった。楽天ペイは高得点をつけた「推奨者」が6サービス中最も多く低い点数をつけた「批判者」が最も少なかったことからも、ユーザーからの支持が厚いサービスであることが伺える。

 また、楽天ペイは「メインで利用しているQRコード決済サービスの利用頻度」でも、利用者の72.0%が「週に1回以上利用する」と答え、最も利用頻度の高いサービスとなった。

 総合満足度首位のPayPayと、最も使われている楽天ペイ。やはりQRコード決済業界は、この2サービスを中心に回っていることが改めて示されたのだった。

au PAY、キャリア系QRコード決済でまさかの一人負け?

心配なのは、3部門で6位のau PAY。キャリア系でありながらこの順位は改善が急務かもしれない(MMD研究所調べ)

 一方で気になるのは、今回の調査であまり冴えなかったau PAYだ。総合満足度で4位、アプリデザイン・利便性・信頼の3部門で最下位となる残念な結果は、スマホキャリア4社が運営するQRコード決済の中で一人負けと言うべき状態だ。

 テレビCMなどでも見かける機会が多いだけに、「知られていない」ということはないのだろうが……、むしろ「知られているのに使われない」ほうが根が深い問題とも感じられる。提携している共通ポイント「Pontaポイント」との連携をさらに強化することで、ユーザーの囲い込みを進めるべきだろうか。

 このまま静観していても上がり目はほとんど無いだろう。今後au PAYをどのような方向に進めていくのか。運営の判断にも注目が集まる。

 一気に普及したとはいえ、まだまだ使える店舗には限りがある印象も強いQRコード決済。回答者のコメントの中にも、利用できる店舗数に言及したものも多かった。「利用可能店舗の多さ」も大きな武器のひとつであると言える。

 これまでは“バラマキ”とも取れる高還元率のキャンペーンをバンバン打ち出していた各サービスも、そろそろ新たな方向性を打ち出す局面へと突入しはじめた。今後どのサービスがどんな路線へと進むのか。お得を見逃さないよう注目していきたい。

出典元:QRコード決済6サービスの総合満足度1位は「PayPay」【MMD研究所

オトナライフ編集部
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