各社から様々なサービスが登場してきているスマートフォンの非接触決済サービス。飲食店や食品スーパー、コンビニ、百貨店などどんなショップでも対応可能となっており、あなたも1つや2つ利用しているサービスがあるのではないだろうか。MMD研究所が、2021年7月1日~7月5日の期間で18歳~69歳の男女45,000人を対象に「2021年7月スマートフォン決済(非接触)利用動向調査」を実施。その結果を集計した最新の利用状況が発表された。
意外にもまだまだ認知度と理解度は低い
MMD研究所はスマートフォン非接触決済サービスについて、「認知」「内容理解」「利用状況」などの目線からアンケート調査を行っている。
まず、「スマートフォン非接触決済の認知と利用状況」という項目においては、「非接触決済という言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」との回答が20.5%と最も多く、次いで20.2%の「だいたいどんなものか分かるが、利用したことはない」、3番目には「全く知らない」(18.5%)という回答となった。
調査対象となった年齢層が69歳までと広かったこともあるだろうが、意外にもまだ認知度や理解度は低いようだ。また、「現在利用している」と答えたのはわずか8.8%。そもそも世代別でのスマホの普及率を考えると、普及率が90%を超えている10~30代(インテージマルチデバイス調査/2020年現在)の利用が中心であることが想像できる。
では、実際にはどのサービスがよく利用されているのか見ていこう。
QUICPayに代わり、追い上げを見せる決済サービスは?
「非接触決済サービスを利用している」と回答した人に「最も利用しているスマートフォン非接触決済サービス」を尋ねる設問では、3番目に多かったのが22.4%の「楽天Edy」。2位は「モバイルSuica」が23.1%でランクイン。そして最も利用している人が多かったのは「iD」(24.4%)となった。2021年1月の同調査では「QUICPay」が3番手だったが、楽天Edyが10.2ポイントアップするという急激な利用率増加で追い抜いた。格好だ。また楽天Edyは「今後利用検討しているサービス」でも1位となり、注目のサービスとなっているようだ。
ご存じの通り、楽天Edyは楽天Edy株式会社が運営するプリペイド型電子マネー。コンビニなどで現金チャージして使用できるため、学生や高齢者などでも利用しやすいのが人気のポイントなのかもしれない。また、楽天Edyを使用するごとに、楽天ポイントが貯めることができるのもメリットの1つ。さらには「Edyでポイント」を設定することによりANAマイル、マツキヨポイントなど12種類のポイントとの2重取りも可能となる、お得感満載のサービスだ。
こういった特典や決済サービス自体に疎い人でも安心できるほどの、“楽天”というネームバリューも少なからずあるだろうが、勢いはまだまだ止まらなさそうだ。新規の利用を検討している場合や、現在利用しているのとは別のサービスが気になっているならば、参考にしてみてはいかがだろうか。
出典元:最も利用しているスマホ非接触決済サービス、トップは「iD」が24.4%、次いで「モバイルSuica」が23.1%【MMD研究所】