「現金を持ち歩かなくてよい」、「ポイントがたまってお得」、「信用につながる」などがメリットに上げられるクレジットカード。社会人なら誰もが1枚は持っているというイメージだが、クレジットカードを契約し始める年代である若年層の実態はどうなのだろうか。
今回、ネットリサーチ事業を展開するテスティーグが、18歳~24歳の男女1,571名(男性719名、女性852名)を対象に調査した、クレカの所有率や利用しようと思ったきっかけなどを紹介しよう。
クレジットカードの所有率と所有数、男女で差が生じている!
まずは、クレカの所有率の男女比をみていこう。男性は60.5%が所有しており、女性は69.0%が所有している。このことから、男性よりも女性のほうが8.5ポイントも所有率が高いことが分かった。ちなみに、2020年に実施した同調査の所有者の割合は、男性60.4%、女性67.6%。男女ともに今回の調査では所有率が微増している。
次に、クレカの所有数を紹介しよう。男性では「1枚」51.1%、「2枚」29.1%、「3枚」13.3%、「4枚」2.5%、「5枚以上」4.0%となった。女性は「1枚」46.9%、「2枚」36.7%、「3枚」11.7%、「4枚」2.5%、「5枚以上」2.2%だった。女性の方が複数枚持ちの回答が多く、「取り扱いの店舗がない」「破損や磁気不良」といった不測の事態に備えようと考える人が多いのかもしれない。次は、クレカを初めて作った理由や、クレカを所有していない人の利用しない理由を紹介しよう。
クレジットカードを初めて作ったタイミングはいつなのだろうか。男性の第1位は「ひとり暮らし開始時」31.1%、第2位は「支払いに必要になったとき」28.8%、第3位は「銀行口座の開設時」24.6%。女性の第1位は「支払いに必要になったとき」33.5%、第2位は「銀行口座の開設時」21.3%、第3位は「ひとり暮らし開始時」20.6%。1位~3位で順位に違いは見られるものの、男女でクレカの作成理由に大きな差はないようだ。水道光熱費の支払い、家賃を支払うための口座開設時に一緒にクレカを契約するなど、独り立ちするときに必要と思う人が多いのかもしれない。
一方のクレカを利用しない理由では、男性の第1位は「使いすぎが心配」43.7%、第2位は「必要性を感じない」25.0%、第3位は「利用金額の管理が難しい」21.5%。女性の第1位は「使いすぎが心配」43.6%、第2位は「利用金額の管理が難しい」18.2%、第3位は「必要性を感じない」15.9%。現金がなくてもお買物ができるため、ついつい使いすぎてしまうことを恐れている人が多いようだ。
クレカというのは、使い過ぎのリスクはあるが、カードの正しい知識を身につけて計画的に使えば、むしろ特典やポイントでプラスになるお得なものだ。もし読者の中に「クレジットカード持っていない」という人がいるならば、この機会にあらためて持つかどうかを検討してみてはいかがだろうか。
出典元:クレジットカードに関する調査【18〜24歳対象/2021年版】【TesTee Lab.】
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