あなたはいつもどれくらい現金を持ち歩いているだろうか。近頃では買い物や光熱費などの支払いは全て「キャッシュレス決済」という人も少なくないだろう。PayPay銀行が実施した「コロナ禍のキャッシュレス決済利用と預貯金」に関する調査によると、財布を持たずにスマホやカードだけを持って外出する人も増えているという。今回は、そんなキャッシュレス決済の動向について詳しく紹介する。
約60%がキャッシュレス決済を支持
買い物や食事でのキャッシュレス決済に関する項目では、「キャッシュレス決済を行うことがある」と回答した人が80.5%を占める結果に。さらに、「主に使用する決済方法」では59.5%が「キャッシュレス」と回答した。また、「財布を持たずにスマホやカードだけを持って出かけることがあるか」という問いでは、43.0%の人が「ある」と回答。2019年の「はい」と回答した30.0%と比べて13ポイントも増加している。
キャッシュレス決済サービスを提供する各社は、ポイント還元キャンペーンや、お得に買い物ができるクーポンの配布など、独自のサービスを展開している。例えば、 9月1日から30日までの期間、家電量販店などの対象店舗で行われる PayPayの「ペイペイジャンボ」では、買い物額のうち最大全額(付与上限10万円)が PayPayボーナスとして付与されるクジ引きにチャレンジできるキャンペーンも実施されるという。
キャッシュレス決済を積極的に導入するコンビニや飲食店なども格段に増えており、今や現金支払いのみという店舗の方が少ないほどだ。キャッシュレス決済の導入や、新規ユーザーの獲得を狙ったお得なキャンペーンがキャッシュレス決済の浸透を後押ししているようだ。
こういった世間の動向とは反対に、現金派からは「キャッシュレスは使いすぎてしまうから」という意見も。しかし、現在預貯金をしている人を対象にした質問では、現金派よりキャッシュレス派のほうが、預貯金額が多い傾向にあることがわかった。それぞれの預金額を見てみると、現金派は約60%が「100万円未満」と回答したのに対し、キャッシュレス派は34.4%に留まった。「100~200万円台」(20.0%)、「300~500万円台」(18.8%)、「600~900万円台」(7.1%)、「1,000万円以上」(19.7%)という割合に。
預貯金額する目的については、「老後資金」のためが最も多く42.8%となった。2位以降には「趣味」(40.0%)、「旅行」(30.3%)などが挙がった。最も回答の多かった老後資金の目標金額について詳しく見てみると、「1,000万円以上」と回答した現金派は45.7%なのに対し、キャッシュレス派は60.8%と、預貯金に対する意識の高さが伺えた。ポイントやクーポンを上手に使った日々の買い物が、キャッシュレス派が預貯金上手に繋がっているのかもしれない。
以上、キャッシュレス決済の動向について紹介した。時代の流れに乗れずになんとなく現金派に留まっている人はキャッシュレス決済に切り替えてみては。
出典元:コロナ禍のキャッシュレス決済利用と預貯金に関する意識・実態を調査【PayPay銀行】