4大キャリアユーザーが利用するポイント、QRコード、クレカ、ECサイトは楽天が4部門中3部門で1位に!

ドコモ、au、ソフトバンクに楽天モバイルが加わり、4大キャリアがシェア争いにしのぎを削っている携帯電話市場。キャリア選びには料金プランやサービスの充実具合が重要なポイントとなるが、携帯キャリア各社が提供しているポイントや決済などの各種サービスを、ユーザーがどの程度利用しているかを調査した結果がMM総研から発表されている。

その調査結果によれば、キャリアとして新参者の楽天モバイルが、ポイント・クレジットカード・ECサイトの3部門でトップとなっていることが判明。今後のシェア争いのカギとなりそうだ。

他キャリアユーザーからも利用率高めな楽天ポイント。QRコード決済はPayPayに軍配

(Image:paypay.ne.jp)

スマホはもはや通話の手段ではなく、複合的なサービスに必要不可欠な存在だ

 アンケートの対象者は15~79歳の男女で、各種サービスを「最も利用している」と答えたキャリアの割合は、ドコモが1万6,802人、auが1万2,968人、ソフトバンクが6,223人、楽天モバイルが3,948人となっている(2021年8月末時点)。そこから各社ごとに「ポイントサービス」「QRコード決済」「クレジットカード」「ECサイト」の4部門を分析している。

 まずはポイントサービスから。楽天モバイル「楽天スーパーポイント」が73.9%と最も高く、トップの座を固く守っている。2位はソフトバンク「Tポイント」で34.5%だが、減少を続けており、ドコモやauに追い抜かれそうな構図となっている。

 続いてはQRコード決済。こちらはソフトバンク「PayPay」が46.5%と他を圧倒しており、1位を獲得。以下、2位のau「au Pay」25.4%、3位の楽天モバイル「楽天ペイ」22.0%、4位のドコモ「d払い」20.7%と団子状態だ。その中で伸び率が高いのはauで、2021年2月に実施した70億円規模のキャンペーンが利用者拡大に奏功した様子。今後、ソフトバンクと一騎打ちになるのか、はたまた別キャリアが伸びを見せるのか、目が離せない。

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

モバイル事業には後れを取っているが、ぐいぐいとシェアを拡大している楽天。各種サービスの充実を図ってモバイルユーザーの獲得を狙う

 クレジットカード部門では楽天モバイル「楽天カード」が63.0%と圧勝。ドコモ「dカード」は18.3%、ソフトバンク「Yahoo! JAPANカード」12.3%、au「au Payカード」11.7%と伸び率も低く、クレカにおいては楽天の天下が続きそうな気配だ。

 最後にECサイト。楽天モバイルユーザーによる「楽天市場」が59.8%と、60%を超えていた前回調査からはやや減少したもののトップを維持。次いでソフトバンクユーザーによる「Yahoo! ショッピング」27.5%は多少の伸びはあるものの楽天には及ばなかった。auユーザーによる「au Payマーケット」8.1%、ドコモユーザーによる「dショッピング」は1.7%と低水準だ。

 モバイル回線事業は単体での収益は下がっていく傾向にあり、周辺サービスを充実させてユーザーの獲得を目指しているのはどのキャリアも同じはず。そのなかで楽天が3部門の首位を獲得したという調査結果は、楽天経済圏の新たな柱として楽天モバイルがその一角を担っていることは明らかであり、楽天が今後さらにシェア拡大を続けることを意味するものなのかもしれない。

 だが、それを黙ってみている他3社ではないだろう。今後はシェア拡大余地の大きいQRコード決済の争いを制するものが、キャリア戦争の勝者に大きく前進するに違いない。

出典元:ポイントを軸としたエコシステムで楽天の優位が続く【MM総研】

オトナライフ編集部
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