「デビットカード」の魅力、全世代の約7割が周りに勧めたいと思うその理由とは?

キャッシュレス化が進む現在、読者のなかにもクレジットカード、デビットカード、QRコード決済などを利用して、キャッシュレスで生活している人は多いことだろう。その中ではマイナーな印象のあるデビットカードだが、利用者はどんな理由でデビットカードを使っているのだろうか今回は、MMD研究所がビザ・ワールドワイド・ジャパンと共同で実施した「デビットカードに関する調査」の結果を紹介しよう。

世代によってデビットカードを利用する理由が異なる

(ビザ・ワールドワイド・ジャパン、MMD研究所調べ)

 まずは、デビットカード利用者が、デビットカードを利用し始めたきっかけから。1位は「キャンペーン期間でポイントがもらえたから」16.2%、2位は「お金の管理がしやすいと思ったから」13.1%、3位は「ATMで引き出すのが面倒だったから」12.5%、4位は「新しく銀行口座を開設したから」11.8%、5位は「信頼できる銀行が発行しているものだったから」11.7%と並んだ。だが、60代利用者のきっかけの1位は「信頼できる銀行が発行しているものだったから」が24.1%と圧倒的。慣れ親しんだ銀行の勧めもあって入会する人が多いのかもしれない。

(ビザ・ワールドワイド・ジャパン、MMD研究所調べ)

 デビットカードを周りの家族や友人に勧めたいかというアンケートでは、全世代で「勧めたい」18.3%、「やや勧めたい」47.0%、「あまり勧めたくない」24.5%、「勧めたくない」10.2%と、推奨したいと考えている人が65.3%という結果に。そのなかでも推奨度が高かったのがZ世代の68.3%、ミレニアル世代の67.8%。さらに細分化すると、10代は87.2%という高支持で、若い世代の推奨度が高い傾向あるようだ。その理由として考えられるのが、デビットカードでは限度額の設定や口座残高によって利用を制限できることだろう。使い過ぎが懸念されるキャッシュレス決済において、お金を使いすぎない安心感のある若者が、おすすめしたくなったのかもしれない。

 ちなみに利用者の継続意向を調べた結果では、全世代で55.4%と半数以上が継続に前向きのようだ。なかでも60代の継続意向が63.9%と高く、デビットカードへの満足度が高い傾向にある。クレジットカードは、高齢者に安定した収入がないと思われたり、返済能力に乏しいと判断されたりして、審査に落ちやすいといわれている。そのため、基本的に審査不要のデビットカードが、高齢者の満足度が高い理由なのかもしれない。

 実は、経済産業省によると、2020年時点でクレジットカード決済がキャッシュレス決済の中で最も多い25.8%で、デビットカード決済はなんと0.8%。しかし、今回の結果をみると、推奨したい人が65.3%もいるということは新規の数が増える可能性があり、デビットカード利用者の割合も増えていきそうだ。

出典元:デビットカードの魅力は「銀行口座と直結している」「現金でチャージをしなくても利用できる」「ポイントが貯まりやすい」デビットカードの家族・友人・知人への推奨度65.3%、Z世代の推奨度が68.3%、ミレニアル世代が67.8%【MMD研究所

※サムネイル画像(Image:paypay-bank.co.jp

オトナライフ編集部
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