「今月、あとこれだけの金額で生活しなきゃいけない……」と困った経験があるかもしれない。実家住まいであれば家族から助けの手が伸びてくることもあるかもしれないが、1人暮らしとなればそうもいかない。そんな時、「給料日前に給料をもらいたい」と思う人もいるだろうが、実際に前借りを経験したという人はどのくらいいるのだろうか?アンケートから意外な結果が見えてきた。
堅実な日本人でも「前借りしたい、した」人は思ったよりも多い!
ITツール比較サイト・STRATEを運営するSheepDogは、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県に住む20代男女300人を対象に「給料の前借りに関するアンケート」調査を実施。“給料の前借り”ってドラマや漫画の世界でしかなかなか聞かない言葉だと思っていたが、実際はどうなのか……早速結果をチェックしてみよう。
「給料の前借りをしたいと思ったことがあるか」という質問に対しては、3割以上の人が「前借りしたいと思ったことがある」または「実際にしたことがある」と回答。財布や口座がピンチの時や思わぬ出費が発生した際に、「給料の前借りができたらなあ」と少しは思った経験があるかもしれないが、実際に前借りをした人が5.67%もいるという結果には少し驚いた。およそ18人に1人という、筆者の想像よりも多くの人が前借りの経験をしていたのだ。
また、男女別で見てみると、前借りをしたいと思ったことがある男性は30.67%、女性は23.33%と、男性は女性の約1.5倍の数字になった。さらに実際に前借りをしたことがあると回答した男性は8%、女性は3.33%。経験者に限っては約2.5倍も差が出るという事実が判明した。
一般的に、20代男女の平均年収比は20代前半であればそれほど差はないが、後半になるにつれて75万円もの差をつけて男性のほうが高い(国税庁「民間給与実態統計調査(令和元年分)」より)。このデータから見ると、年収の低い女性のほうがお金のやりくりに苦労しやすいようにも感じられるが、実際には男性側の前借り率が高くなっているのはなぜだろうか……。
1つ目に考えられるのは、「独身である時期に遊びたい!存分に楽しみたい!」という欲求からさまざまな経験やモノにお金を費やしてしまうということがいえるのではないだろうか。一時的に大きな出費となってしまったため、今月だけ厳しい……と前借りに踏み切った場合も考えられる。ただこれは男女ともに当てはまることかもしれない。
2つ目としては、男性のほうがギャンブルにハマりやすい傾向があることが原因かもしれない。女性の場合は現実的視点から儲からなければスッパリと止められることが多いが、スリルを好みがちな男性はギャンブルにハマったあげくにお金が無くなってしまった……という可能性もある。
もちろん、前述の要因は推測に過ぎない。結婚準備のためや家庭の事情から前借りしたという人もいるだろう。とはいっても、前借りに対して前向きなイメージは湧きにくいもの。読者の方々には、どんな状況であっても前借りしなくても済むよう計画的に貯金をしておくことをオススメしたい。
出典元:20代会社員男性の31%が給料前借りをしたいと思ったことがあり、8%が実際にしたと回答。女性の約1.5倍【給料前借りのアンケート】【STRATE】