キャッシュレス決済で見る2021年「リアル店舗」vs「オンライン」 消費番付、横綱に輝いたジャンルは【三井住友カード調査】

近年、国を挙げて普及が進められているキャッシュレス決済。ネットショップなどでも気軽に利用できるだけでなく、店舗で手軽に決済を済ませられることも強みとなって、幅広い世代で受け入れられてきている。そんな中で、2020年から猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を踏まえた「コロナ禍における消費の変化」が発表された。

果たしてこの調査から、私たちの生活がどのような変化を遂げていることが明かされたのだろうか?

コロナ禍で消費が増えたジャンルとは?

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

コンビニやスーパーなど、ほとんどの店舗でさまざまなキャッシュレス決済が利用可能な時代へ

三井住友カードは10月28日、Custella Trend 特別号 「キャッシュレスデータで見る、2021年ヒット消費番付」を公開。そのリリースの中で「コロナ禍における消費の変化」を示すデータとして、「リアル店舗」「オンライン」それぞれで2019年と2021年とを比較した消費の伸び率の高かった品目を並べた消費番付表を発表した。

「リアル店舗」伸び率で4位・小結となったのは「飲食店テイクアウト」で+63%、3位・関脇には「コンビニ食品」+74%。これらはコロナ禍で“中食”需要の高まりを示すデータと言えるだろう。そして大関となる2位には+120%の「ペット関連」がランクイン。伸び率が100%を超えており、2019年の倍以上の消費があったことが判明した。“おうち時間”が増えたことで、ペットと触れ合う時間が増加したり、新たにペットをお迎えした、という人が多い様子が伺えた。

そしてリアル店舗で最も伸びた1位・横綱に輝いたのは「生鮮食品」。+142%という数値を記録し、自宅で料理をする機会が大幅に増えたことが伝わってくる。3・4位の“中食”よりも経済的で、料理が趣味の人であれば楽しみながら節約できる一石二鳥の傾向と言えそうだ。

「リアル店舗は生活必需品」「オンラインは娯楽関連」といった傾向があるという(三井住友カード調べ)

「オンライン」での4位・小結は「アプリ課金」が+64%となっている。近年は様々なアプリが揃っており、自宅にいながらヒマを潰すのにはもってこいのツールなだけに課金してしまう人も増えたのかもしれない。3位・関脇には「ホビー・娯楽品」(+71%)。テレワークで通勤時間が削減されるなどワークライフバランスが大幅に変化し、趣味に使える時間が増えた人も多くなったということだろうか。2位・大関となったのは「映画・動画」で+107%。読者の方々の中にも、動画サブスクサービスに入会し「休日は自宅を出ずに動画三昧」という過ごし方を実践していた人もいることだろう。

そして1位・横綱は、「リアル店舗」と同じく「生鮮食品」で、伸び率はリアルを上回る+160%となった。コロナ禍で飲食店での生鮮食品の消費が大幅に減少したことを受けて「食べて応援」などの動きが活発化し、オンライン上でプロ品質の食材が破格の値段で買えることも話題となった。そうしたブームもこの伸び率アップに影響を与えたのかもしれない。

今回の発表はコロナ禍の影響を強く反映したランキングとなっているが、今後世の中が落ち着いてキャッシュレス決済がさらに普及していけば、「キャッシュレス決済だからこそ使われている」部分も見えてくるかもしれない。
今後のキャッシュレス決済の進化にも期待していきたい。

出典元:Custellaサービスは→こちら

オトナライフ編集部
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