よほどの富豪なら話は別だが、一般庶民が「マイホームを買う!」となったときは、特に若い世代は、住宅ローンを利用する人が大多数だろう。しかし、何千万という大金のローンは、金融機関側の審査も厳しい。しかし知り合いには「住宅ローンに落ちた」なんて言えないし聞けない!というわけで、今回は住宅ローンに落ちた人に落ちた理由を聞くという、なんともアレな調査結果を紹介する。
夢のマイホーム購入の前に立ちはだかる「住宅ローン審査」という高い壁
今回「住宅ローンの審査が通らなかった理由」調査を行ったのは、住宅ローン申請のサポートを行っている不動産コンサルティング・暮らしのスパイス株式会社。対象は住宅ローン審査に落ちてしまった経験のある25歳~45歳までの男女だ。
まず通らなかった理由で注目すべきは、第5位の「非正規雇用(派遣社員・パート・アルバイトなど)」と第4位の「自営業・個人事業主・フリーランス」という雇用形態による審査落ちだ。さすがにアルバイトでは通らないだろうというのは素人でも予想がつくが、自営業や個人事業主がここまで上位に食い込んでくるとは、という印象だ。企業に正社員として雇用され安定した収入を得ているということが、長期に渡って支払うこととなる住宅ローンを組む上では有利なのだろう。
また、「そんな理由で!?」と予想外だったのは、第12位の「携帯電話(スマホ)の支払いを遅延したことがある」という理由だ。暮らしのスパイスによると「『日常的な支払いも滞るくらいに自己管理が甘い』と捉えられてしまい、印象が悪くなることもあります。このスマホ料金支払いの遅れ1つだけで、審査に落ちることも少なくありません」とのこと。スマホ料金の滞納は自覚なしの場合も多いそうで、「ついうっかり」に注意が必要だ。
第3位は「頭金に使える自己資金がない」で17%。頭金とは、住宅価格から住宅ローンで借りる予定の額を引いた、最初に支払うお金のことだ。つまり頭金の金額によって、組む住宅ローンの金額も変わってくるというわけである。頭金に使えるお金がないということは、預貯金額に不安があるという解釈につながる。住宅を買おうとしている人が、頭金が支払えないというのは、お金を貸す側にとっては大きな不安材料だというのは納得だ。
第2位は「勤続年数が短い」で24%。ローンを組むにはある程度の勤続年数が必要で、「転職するとマイホーム買いにくくなるよ」という話は、聞いたことがある人もいるかもしれない。その言葉はこの調査によると本当だったようだ。マイホーム購入を検討しているなら、ローンを組む人の転職の時期は、慎重に考えた方がよさそうだ。
そして第1位は誰もが納得の「収入が少ない」で、約半数となる47%を占め断トツの結果となった。コロナ禍による不況などが理由で、ひと月あたりの収入減やボーナスカットが続くと、年収には大きな影響がある。
「一生賃貸で住む」と固く決意している人以外は、コツコツ預貯金を貯め、一定の勤続年数も稼ぎいでおくことが、私たちにすぐ実行できるマイホーム購入への第一歩になるだろう。
出典元:暮らしのすぱいす株式会社は→こちら
※サムネイル画像(Image:「暮らしのすぱいす」リリースより引用)