あなたはひと月あたり、出費を伴う娯楽をどれくらい自由に楽しめているだろうか。買い物、飲み会、デート、旅行……楽しいことには出費がつきものだ。しかし、社会人となると家賃や生活費をはじめとする様々な出費が立ちはだかる。給料の手取り額から諸々の固定費を引いたら、残るのは“雀の涙”というのもよく聞く話。現代を生きる20代は、自分のためにいくら使えているのだろうか。
20代男女が自由に使えるお金、「1~3万円」が最多に
ITツール比較サイト・STRATEは、宮城県・東京都・愛知県・大阪府・福岡県に住む20~29歳の男女300人に対してアンケートを実施。「自由に使えるお金」について調査した。
同調査によると、「生活費や家賃、返済等を除いた自由に使えるお金は月々いくらですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「1~3万円未満」が25%、次いで「3~5万円未満」が23.67%、「1万円未満」が20%という結果となった。
都会に住めば家賃は高いし、既婚者であれば自由に使えるお金は少ないため、回答者の属性によって大きく差は出ると思うが、最も回答者が多かった1~3万円未満で20代の男女は満足できているのだろうか。例えば「1カ月あたり自由に使えるのは2万円」と回答した女性であれば、5,000円で服を買い、5,000円でコスメを買い、残りの1万円が友人や恋人との交際費に消えておしまいだ。小旅行に出かける余裕もない。
ちなみに、「5~10万円未満」と回答したのは18.33%で、「10万円以上」と回答したのは13%。「10万円以上自由に使える」と聞くと高給取りのように感じるが、家賃を払わなくて済む実家暮らし勢であれば珍しいことではないのかもしれない。
自由に使えるお金について、回答を男女別で見たところ、驚きの結果が明らかになった。女性の回答で最多となったのは「1~3万円未満」の28.67%だったのに対して、男性の最多は「1万円未満」24.67%となった。いま日本の20代男性は、たったの1万円だけしか好きなように使えない層がマジョリティなのだ。
もしかすると、回答者に既婚者が多かったのだろうか。そうでなければ、家賃が高すぎるか給料が低すぎるか、もしくはとんでもない大食漢のいずれかしか考えられない。特に男性であれば、月に2回飲み会に行けばそれだけで1万円は消えてしまうだろう。遊びたい盛りの20代、彼らはそれで満足できているのだろうか?
ちなみに、地域別で自由に使えるお金が10万円以上と回答した人の割合が最も多かったのは、大阪府。やはり関西人は金銭感覚がしっかりしているゆえに、余裕を生み出すのが上手なのだろうか。なんにせよ、20代がもっと自由にお金を使えるよう、景気が良くなってほしいものだ。
出典元:20代の13%が「月々で自由に使えるお金」は10万円以上と回答。「月1万円未満」は男性は25% 女性は15%【自由に使えるお金に関するアンケート】【STRATE(ストラテ)】