「厚生年金」受給額の高い都道府県別ランキング、3位東京都を上回った2位と1位は?

日本国民ならば誰でも知っているであろう「年金」という制度。近年は「受給開始年齢が上がる」だとか「老後2,000万円問題」だとか、どちらかというと悪いイメージで話題となることの多い年金だが、私たちサラリーマンも数十年後に仕事をリタイアして給料がもらえなくなってからは、大切な収入源となるのは間違いない。

今回は、厚生労働省の発表を基にねとらぼ調査隊が作成した、「『厚生年金』の受給額が多い都道府県ランキング」についてお伝えしていきたい。

厚生年金の都道府県別平均年金月額ランキング!

国民年金は日本国内に居住している20歳以上60歳未満の人すべてが加入している

そもそも「厚生年金」とは、“2階建て”(企業年金等を含めて“3階建て”と言われることも)と言われる日本の年金制度の2階部分。民間企業の従業員や公務員が支払っており、給与明細を見れば「厚生年金保険料」等の名目で天引きされているのではないだろうか。

人によっては「こんなに引かれてるのかよ」と思うかもしれないが、多く納める(収入が高い)ほど受給額も高くなるので、老後のための我慢のしどころ……かもしれない。

厚生労働省年金局が2020年12月に発表した「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の中にある、2019年の都道府県別厚生年金の「平均年金月額」の第5位は「埼玉県」。金額は15万7,019円となった。全国平均は14万6,162円のため、全国平均より1万円以上高い金額となった。

4位には「奈良県」で15万9,318円。「奈良の人ってそんなに稼いで納めていたの?」と少々意外な順位と言えるのではなかろうか。ちなみに奈良県のお隣・大阪府は15万2,525円。もしかしたら現役時代は大阪府でバリバリ稼いだサラリーマンたちが、リタイア後に静けさや物価の安さを求めて奈良県に移住しているのかもしれない。

老後は趣味を楽しみながらのんびり過ごしたいものだ

そして3位は15万9,556円の「東京都」。日本の首都が意外にもトップではないことに少々驚きを隠せない。それでもトップ3入りは十分栄誉なことだと思われるので、東京で年金を受け取っている人は誇っていいはずだ。そして東京を上回った第2位には「千葉県」が登場。金額は16万997円と、16万円の大台を突破してきた。

そして栄えある1位に輝いたのは「神奈川県」でその金額は16万6,546円と、2位の千葉県よりも5,000円以上高い金額となった。彼ら・彼女らは現役時代どれだけ稼ぎまくったのだろうか…。バブル時代にバリバリ働いてバリバリ稼いで、今は横浜や湘南で悠々自適な生活……考えるだけで「勝ち組」というワードが脳裏をよぎってしまう。

「何もせずに毎月16万円も厚生年金をもらえるなんて」と考えることもできるが、それは「24時間戦えますか」と言われていた時代に稼ぎまくった人だからこその金額でもあるので、うらやましいと思った人は将来の年金のために稼ぐしかなさそうだ。

しかしマーサージャパンの発表した「グローバル年金指数ランキング(2021)」によれば、日本の年金制度は世界43カ国中36位だったという。30代40代の私たちが年金を受け取る年齢になったときに年金制度が残っていますようにと祈らざるを得ない。

出典元:「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(PDF)」【厚生労働省】
参照元:「厚生年金」の受給額が多い都道府県ランキング! 東京・千葉を上回る1位は?【ねとらぼ調査隊】

オトナライフ編集部
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