スマホやコンビニATMから簡単にお金を借りることができるカードローン。その気軽さから老若男女を問わず利用されている。扱っているのは銀行や信販会社、消費者金融などだが、銀行系のカードローンはノンバンクに比べて金利が低めで、安心感があるという点で利用されることが多い。だが一度申し込むと、他社で契約し直すことが難しくなるため、失敗したくないという気持ちは誰もが持っているだろう。では、顧客満足度が高いカードローンはどこなのだろうか。
調査項目は申込み手続きや審査対応、金利など7項目
今回の調査は、「oricon ME(オリコンエムイー)」によるもので、「オリコン顧客満足度®」公式サイト内で発表されている。調査対象企業は銀行系180社、ノンバンク系18社で、20~69歳の男女のうち、銀行カードローンは現在、銀行カードローンを利用して返済中の人、もしくは過去5年以内に返済が完了した人が対象、ノンバンクカードローンは現在、貸金業者のカードローン(それに代替するアプリなどのカードレスローン)を利用して返済中の人、もしくは過去5年以内に返済が完了した人を対象に調査された。では早速結果を見ていこう。
銀行系の総合ランキング3位は「auじぶん銀行」。KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行で、2020年に株式会社じぶん銀行から商号変更した銀行だ。評価項目別で見ると、「審査対応」や「借入条件」「金利」「借り入れサポート」、「返済のしやすさ」、「サポートサービス」、と全7項目中6項目でベスト3に入っており、借りた後の使い勝手が良さそうだ。
総合2位は「PayPay銀行」。2021年に株式会社ジャパンネット銀行から商号変更されたネット銀行だ。日本初のインターネット専業銀行であり、「通帳なし」「メールで入金通知」などの仕組みを主導した銀行でもある。評価項目で見ると、「申込み手続き」「審査対応」「借入条件」「借り入れサポート」「返済のしやすさ」「サポートサービス」の6項目で上位にランクイン。乗りにのっているPayPayを一番おトクに使えるとあって、借り入れのハードルが低いのかもしれない。
そして総合1位に輝いたのは、「住信SBIネット銀行」。3年連続の総合1位であり、かつ獲得得点も他行を圧倒する70.8ポイントで全7評価項目でも1位。まさに“断トツ”という言葉がふさわしい圧倒的な強さを見せつけている。
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資するネット銀行で、2021年3月末日時点の預金残高が6兆2,938憶7,700万円と、国内のネット銀行では最多となる預金残高を記録している。さらに、「初回利用」のランキングでも1位を獲得していることから、初めて銀行系カードローンを申し込む人にも選ばれるほどの知名度の高さが1位獲得の秘訣かもしれない。
ノンバンク系のランキングを見ると、総合3位は「アコム」、2位は「プロミス」、1位は「オリックス・クレジット」という結果となっている。オリックス・クレジットは3年ぶり、2度目の総合1位に返り咲いた形に。評価項目別では「金利」「返済のしやすさ」で1位を獲得している。一方の総合2位・プロミスは「審査対応」「借入条件」「借り入れサポート」「サポートサービス」の4項目で1位を獲得。銀行系と異なりノンバンク系のランキングは激戦の様相がうかがえる。
いかがだっただろうか。初めてカードローンを申し込む時は何を基準に選べばいいのかわからないということも多いだろう。そんな時、同ランキングを参考にしてもいいかもしれない。
出典元:2022年 オリコン顧客満足度(R)調査 銀行カードローン ランキング【オリコン顧客満足度ランキング】