個人が意見や情報を気軽に発信できる「ブログ」。さらに気軽に利用できるSNSが普及した現在でも、アメブロやLINE BLOGなど高い人気を誇るブログサイトも少なくない。しかし今回、現在のブログ利用に関する調査で“ブログがおじさんのツール”化している可能性が浮上してきたようだ…。
ブログの最盛期だった一昔前は多くの若者が利用していた印象だが、現在ではどれだけの利用率でどんなユーザー層が利用しているのだろうか。
ブログユーザー、20代以下のユーザーが少ないことが判明
スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム・LINEリサーチは、2月6日の「ブ(2)ロ(6)グの日」にちなんだブログについての調査を実施した。
その発表によれば、「普段ブログを見たり書いたりする」という人は回答者全体の7%となることが判明。「見ることだけする」が45%、「書くことだけする」が0%台、「以前は見たり書いたりしていたが、いまはしていない」が14%となった。全体で66%以上、3人に2人はブログの利用経験があることが判明。また、現在も利用している人も過半数を占める結果が報告された。
普段見ているブログのジャンルについての質問では「芸能人・有名人」が人気で、20代~50代で1位、10代でも1位と僅差の2位につけるほど支持を集めている。インフルエンサーの発信ツールとしては根強い人気を誇ることが改めて証明されたのだった。
ブログはFacebookの二の舞になる?
調査対象全体では半数を超える利用がみられたブログだが、利用状況を年代別に区切ってみると比較的若年層の利用が少ないことが明らかに。10代のユーザーは48%、20代では46%と最も利用率が低くなるというのだ。
一方で30代は56%、40代も55%、50代53%と、30代以上は軒並み過半数が利用している状態に。30代を境にくっきりと利用率が分かれ、ブログが大流行した2000年代に若者だったユーザーがそのまま持ち上がっている状況が浮き彫りとなった。30代以上の使うツール。まさに“おじさん・おばさんのツール”と言えるのではないだろうか。
一時期大流行したツールが後発の他ツールにその地位を取って代わられてしまい新規ユーザーが激減した例としては、真っ先にFacebookが思い浮かぶ。かつては「就活のマストツール」のように扱われていたのも今は昔。いま「Facebook 就活」とグーグルで検索しても、検索上位に出てくるのは5~6年前のものばかりだ。
果たしてこれからブログもFacebookの通った“おじさん化”の道を進むことになってしまうのだろうか。「ブログやってます」と声を大にしていうことが恥ずかしい世の中が来ないことを祈りたい。
出典元:ブログを見たり、書いたりする人はどのくらい?ふだん見ているジャンルは?【リサーチノート】