友だち登録していないのにクロネコヤマトから突然LINEのメッセージが来ることがある。最近、似たような感じのフィッシング詐欺が増えているので、「これも偽物では?」と疑いたくなるだろう。このメッセージ、実はヤマト運輸が新しく始めたお知らせサービスだ。
お荷物お届けをLINEでお知らせする新サービス
近年、業者を装ってメッセージで送信し、リンクを開いたユーザーの個人情報を盗む「フィッシング詐欺」が流行している。そのため、不審なメッセージのリンクを開かないというのは、被害を防ぐための大原則だ。
さて、最近友だち登録していないLINEアカウント「ヤマト運輸」からトークに追加されて、「宅急便のお届け予定のお知らせです」というメッセージと「送り状番号」などが届くことがある。これも「詐欺では?」と疑いたくなるものだ。しかし、これはヤマト運輸が始めた新しいサービス。クロネコメンバーズの「eお知らせシリーズ」を利用していない人宛にお届けの荷物がある場合、LINEで荷物のお届けをお知らせするというものだ。このサービスは、送り状に記載された電話番号でLINEアカウントを検索し、LINEで登録している電話番号が一致した場合にメッセージを送信する仕組みになっている。
便利なサービスだが、勝手に電話番号を調べられてメッセージが送られるのは気持ち悪いと感じる人もいるだろう。そのような人は「通知メッセージ」をオフにすればメッセージが送られなくなる。
このようなサービスが始まると、システムを悪用してヤマト運輸になりすまして偽のメッセージを送る犯罪が発生するかもしれない。届いたメッセージを無闇に信じないで、かならず本物かどうかを確認するクセをつけておこう。確認するにはトークルームに表示される公式アカウントのマークがあるかどうかを確認すればよい。
なお、ヤマト運輸が送るのはLINEのメッセージだけだ。SMSで送られる不在通知はすべて偽物なので注意したい。SMSに記載されたリンクを開いてしまうと、ウイルス感染や個人情報の盗難といった被害が発生する。ヤマト運輸だけでなく、他の運送業者を騙ったSMSが増えてきているので、絶対にリンクを開かないように注意しよう。
2018年末から始まったこのサービスは、ヤマト運輸とLINEが提携した便利なものだ。お届け日時もおおよそわかるようになるので、不在だったたときの再配達の手間も省ける。フィッシング詐欺のような偽物に注意すれば、便利に使えるだろう。