若者世代だけでなく、多くの人に使われる「飛ぶぞ」という流行語。
「最高(ハイになる)」という意味で使われる「飛ぶぞ」。今回は意味や用例、またZ世代を中心に言葉が広まった背景を解説します。
「飛ぶぞ」の意味は「最高(ハイになる)」| 「食ってみな、飛ぶぞ」が基本形
「飛ぶぞ」は発祥の経緯もあり、基本的に食べ物に対して使われることが多い言葉です。
「○○してみな、飛ぶぞ」が応用形
応用として、食べ物だけでなく、お気に入りのアイテムやコンテンツなどを「○○してみな、飛ぶぞ」とおすすめするのもいいでしょう。
「チルい」も流行 | 「飛ぶぞ=ハイになる」「chill out =チル」
「飛ぶぞ」がハイな表現である一方、真逆の意味を持つ「チル」という言葉もZ世代の間では流行しています。
友人同士や恋人同士の間での「チルしない?」という誘いは、「ゆっくりした時間を過ごそう」という意味になります。また、「チルい映画が見たい」「チル日はサウナで過ごす」など幅広いシーンで使用可能です。
Z世代のキーワードは「チル&ミー」 | チルだからこそ勧めるときは強い言葉で
「飛ぶぞ(ハイになる)」と「チルい」の対比は、Z世代のライフスタイルを考えるうえで、興味深いキーワードです。
マーケティングアナリストの原田曜平氏が提唱する、Z世代を表わす概念に「チル&ミー」 があります。「チル&ミー」と評されるZ世代の特徴は以下の通り。
・「チル」=のんびりしたり落ち着いている
・「ミー」=SNSがより身近で自己承認欲求や発信欲求が高い。
基本的にはのんびり、おっとりしているZ世代。他人に対する競争心は高くはありません。しかし、自分がいいと思ったものを対面やSNSで発信したいという潜在的欲求は強いもの。
だからこそ「飛ぶぞ(ハイになる)」という強烈な言葉は、他人に何かを勧めるときに面白く使いやすいため、Z世代にハマったのではないかと筆者は考えます。
のんびりしているZ世代だからこそ、わざと大げさな言葉で「おすすめ」したいという遊び心も働いているのではないでしょうか。
まとめ
人に何かをおすすめしたいときに使いやすい「飛ぶぞ」という言葉。流行語になっているからこそ、それほど「おいしい」「面白い」「楽しい」ことが分かりやすく伝えることが可能。「飛ぶぞ」というワードを出すだけでひと笑いも取れる、便利な言葉です。