インターネットの普及で人と簡単につながれるようになり、SNSをはじめとした交流ツールが広く浸透した現代。読者の中にはスキマ時間があれば、ついSNSを触ってしまう…という人もいれば、必要最低限でしかSNSを利用しないといった人も少なくないだろう。
実は、スマートフォンが当たり前の時代で育った10代~20代前半の“Z世代”と、25歳以上の社会人ではSNSの利用方法がかなり変わってくるという。今回は「SNS利用に関する調査」を世代別に比較し、SNSへの意識の差がどのくらいあるのか探っていこう。
「SNSの利用率」はどちらも9割以上! どちらもLINEの利用率がダントツ
若年層のリサーチ結果を配信するサービス「TesTee Lab(テスティーラボ)」が行ったSNSの利用率についての調査をみていこう。こちらの調査は、中学生・高校生・大学生の4226名の学生たちと、25歳以上の男女811名の社会人の立場にわけて調査を実施。結果、SNSの率はどちらも9割以上を越えることとなった。意外にも思える結果になったが、同じ9割でも、学生のSNS利用率は97~98%とほとんどの対象者が利用しているため、25歳以上の社会人との間に少々意識の差があるといえるだろう。
また、「現在利用しているSNSは何か」という調査では、どの世代も「LINE」が1位を獲得。今の時代、友人や恋人とのやり取りはメールではなく、LINEですることが当たり前になったといえる。2位と3位に位置するSNSは、TwitterかInstagramのどちらかがほとんどであった。だが、中学生のみ「TikTok」がランクインし、59.5%もの回答者が利用していると回答。自分の気になる動画をサクッとみられる点がZ世代の心を掴んだといえるだろう。
そのほか、Instagramの利用率を比較すると、25歳以上の女性が56.3%と回答している。この数値は多いのではと感じるが、学生世代は約60%~80%とこちらも意外と差があるという結果に。さらに、Twitterの利用率は25歳以上の女性が44.7%なのに対し、大学生は75.6%も利用しているなど、大きく違うことが分かったといえる。
学生にとってSNSは情報源! 利用方法の違いが調査結果で明らかに
利用しているSNSに違いがある原因のひとつに、SNSの利用方法が挙げられるだろう。学生の多くは、最新情報を得るためのツールとして、SNSを利用しているといえる。たとえば、Instagramには全国の観光名所や、オススメのカフェやヘアサロンなど、いきたトレンド情報が次々に投稿されていると考えられる。一般人の投稿者が多いことで、自分と同じような立場から実際の体験談を確認できることが、情報源としてSNSを利用する理由のひとつといえる。
またTwitterでは、映画やドラマ、マンガやアニメなどの率直な感想が投稿されることが多いため、投稿者の本音から、後悔しない作品は何かを検討しているのでは、と考えられるだろう。Twitterはトレンドニュースについての投稿も多く、テレビと違い、多方向からの意見を見ることができることが情報源としてSNSを利用する理由ともいえる。
一方、25歳以上の場合はLINE以降のSNSが50%を下回っていることをみると、情報源としてではなく連絡の手段としてSNSを利用する人が多いといえるだろう。もしかしたら情報を手に入れるツールとしてSNSを用いると、新たな発見が見つかるかもしれない。人気のSNSであるTwitter・Instagramを試しに利用してみるところからはじめてみるのはいかがだろうか。
出典元:SNS利用に関する調査【2022年版/社会人対象】【TesTee Lab】
出典元:SNS利用に関する調査【2022年版/学生対象】【TesTee Lab】
※サムネイル画像(Image:Vasin Lee / Shutterstock.com)