「おばさん構文」って何? 普通におばさんがSNSでやってしまいがちな特徴 – おじさん構文との違いは?

最近、テレビやネットで「おじさん構文」が大きな話題となりました。その一方で、実はおばさんのSNSもかなり特徴のある「おばさん構文」になっているようです。絵文字を多用、長文で句読点が多い、聞いてもいない近況報告をするなど、おじさん構文と共通の特徴がありますが、おばさん特有の特徴もあるようです。そこで今回は、おばさんがついやってしまいがちな、「おばさん構文」の特徴やおじさん構文との違いを紹介します。アナタも気が付かないうちにおばさん認定されているかも!?

「おばさん構文」ってどんなもの?

「おばさん構文」とは、中高年の女性のSNSにありがちな独特の文章のことです。

中高年の男性のほうは「おじさん構文」と呼ばれますが、共通しているのは絵文字やカタカナを多様、長文で句読点が多い、聞いてもいないのに近況報告する、自虐ネタが多いといった特徴があります。詳しくはこちらの記事で確認してください。

しかし、おばさん構文にはおじさん構文には見られない特徴もあります。その典型例が赤いハート、キラキラ、手文字、上げ下げ矢印などの絵文字を多用することでしょう。

しかも、絵文字を3つ連ねて使うのが、おばさん構文最大の特徴です。

ほかにも、おばさん構文は「ー」ではなく「~」を使いがちで、「?」「!!」「!?」を多用します。

また、文頭には「あらら」「あらっ」「あら~」を、語尾には「〇〇よん」「〇〇だわ」「〇〇だヨ」「○○かしら」といった昭和臭のする表現を使いがち。

さらに、「OOだょ」「おはよぉ」「げんきぃ?」など、「ぁぃぅぇぉ」を小文字にするといった昔のギャル文字風表現も多いようです。

ほかにも、女性なのでやたら野菜や料理、健康に気を使う文章が多い。母性丸出しで世話を焼く(とくに若い男性に対して)、応援している感を出してくる(子どもに対して)といった特徴もあります。

逆に、おじさん構文によく見られる「ナンチャッテ」「〇〇チャン」「〇〇カナ」は、おばさん構文ではあまり使われません。

おばさん構文は「赤いハート」や「キラキラ」の絵文字を重ねて使うのが特徴。ほかにも「〇〇よん」「〇〇だわ」「〇〇だヨ」「○○かしら?」「!!」「!?」「あらら」「あらっ」「あら~」を多用します。また、母性本能からか、やたら相手に世話を焼く内容が多いようです

■おばさん構文の特徴

【1】キラキラ&ハートの絵文字を多用する
文中に感情を表す絵文字をかなり使う。なかでも女性はキラキラ、ハート、手文字、怒り、汗、上げ下げ矢印などが多い


【2】同じ絵文字をいくつも連ねて使う
こちらも自分の感情を強調するための表現。赤いハートや泣き笑いしている顔文字などを3つ重ねて使用することが多い


【3】「ー」ではなく「~」を使う
なぜか「OOだよー」ではなく語尾は「OOだよ~」を使いがち。また「そうかも…」「だったりして…」のように、「…」で余韻を持たせるのが特徴

【4】文頭に「あらら」「あらっ」「あら~」が多い
まさにおばちゃんらしい受け答え。相手に共感している表現だと思われる

【5】語尾に古い女性言葉を多用
「〇Oだよん」「〇〇だわ」「〇〇だヨ」「かしら?」など、語尾が昭和臭の表現になりがち。また「!!」「!?」などもよく使う

【6】小文字を使うことが多い
「OOだょ」「おはよぉ」「げんきぃ?」など、「ぁぃぅぇぉ」を小文字にするのは昔のギャル文字風表現の名残

【7】母性丸出しで世話を焼く
母性本能からか、とくに若い男性に対して世話を焼きがち。「野菜食べてる?」「お腹冷やさないで!」など、相手を心配することが多い

【8】「ナンチャッテ」「〇〇チャン」「〇〇カナ」は使わない
おじさん構文に多い「ナンチャッテ」「〇〇チャン」などはあまり使わない。また、下心丸出しのお誘い表現も少ない

どうして、おじさんやおばさんのSNSは独特なのか?

それでは、どうしておじさんやおばさんのSNSは独特の構文になってしまうのでしょうか?

これにはさまざまな考察がありますが、現在、主流となっている理由を紹介しましょう。

まず、長文になるのは「メール」の影響だと言われています。昔、ガラケーでメールをやり取りするときは1通で話を完結させるのが普通だったので、そのまま、SNSのメッセージも長文になってしまうのです。

ほかにも、メールでは最初に「お世話になっています」や「お元気ですか」といったあいさつから始まるのが礼儀なので、SNSでも本題に入る前にあいさつや天気の話を入れてしまい、ひとつのメッセージが長くなると考えられています。

また、おじさんがやたら「ヤッホー!」や「オハヨー!」といったあいさつを書くのは、ビジネスメールのような堅苦しい挨拶にならないようにするため。そして、若者にフレンドリー感をアピールした結果ではないかと考えられています。なかなか涙ぐましいですね。

次に、絵文字が多いのは、おじさんやおばさんが若いときに使っていたガラケーの影響だと言われています。

ガラケーのメールは、SMSでは使えなかった絵文字(デコメ)やアスキーコードの顔文字\(^ ^)/を使うのがはやっていたため、「若者=顔文字」だと今でも思い込んでいる節があります。 

このように、おじさん構文やおばさん構文はおじさんが昔使っていたガラケーのメール文化の名残と、若者に嫌われないために精一杯がんばって気を使った結果、あのような不思議な構文になってしまったというわけです。

こちらが「おじさん構文」の典型例です。絵文字やカタカナが多く、最初に挨拶が入るので1文が長いといった特徴があります

まとめ

いかがでしょうか? おじさん構文によく似た「おばさん構文」ですが、使用する絵文字の種類や用語には大きな違いがあります。

使用する絵文字の違いから、おじさん構文は“よく笑いよく汗をかく”のに対し、おばさん構文は“ドキドキして涙もろい”と分析する場合もあるようです。なかなか言い得て妙ですね。

いずれにせよ、Z世代の若者からするとおじさん構文もおばさん構文も、独特の表現が気持ち悪いと感じることもあるようなので、もし、当てはまっていると感じるなら、今後は少し気にしたほうがいいかもしれませんね。

上がおじさん構文でよく使われる絵文字。下がおばさん構文に多い絵文字。おじさん構文は“よく笑いよく汗をかく”のに対し、おばさん構文は“ドキドキして涙もろい”と分析されることがあります

オトナライフ編集部
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