2023年1月16日、LINEは公式Twitterアカウントにおいて、企業名を装い「記念ギフトを獲得できる」などと、うたうチェーンメールのようなLINEが出回っているとして、注意喚起を行った。昔からある「不幸の手紙」がチェーンメールになり、今はLINEでも横行している。もし、そのようなメッセージを受け取ってしまったらどうすれはいいのだろうか。被害の手口や対策法を詳しく解説したい。
チェーンメールの手口とは? 何が目的?
⚠️不審なURLにご注意ください⚠️
企業名を装い「記念ギフトを獲得できる」などとうたうチェーンメールのようなLINEが出回っているとの報告がありました。
不審なURLには決してアクセスせず、また拡散しないようご協力をお願いします。
— LINE (@LINEjp_official) January 16, 2023
近年のチェーンメールは記念ギフト、スタンプなどと魅力的な言葉でユーザーを巧みに誘導する(LINE公式Twitterより引用)
LINEのチェーンメールとは、「このメッセージに○人に回せば、LINE公式や大手企業からLINEスタンプやコインがもらえる」といった内容のメッセージが送られてくる、迷惑メールの一種だ。特徴的なのが「友達登録」をしている人から送られてくるということ。友達や家族からのメッセージだからと信じて拡散してしまうのだが、送ってきた相手もまた騙されていることで、被害が広がっているのだ。
2016年ごろから定期的にLINE公式から注意喚起がされるような大規模なものが出回りはじめ、特殊詐欺が増える年末年始にチェーンメールも増加の傾向が見られるようだ。
2020年4月には「LINE本社がコロナの危険性をたしかめるため、このメッセージを20人に回してください」というチェーンメールが出回り、今回と同じようにLINE公式Twitterから注意喚起を行っている。
これらのメッセージにはアンケートや応募ページをうたった偽URLが記載されていることが多い。そこに、アクサスさせ個人情報を不正に入手したり、最悪の場合はアカウント乗っ取りや不正請求の被害にあったりする危険性もある。
対処法は「無視する」「拡散しない」
では、もしチェーンメールのようなメッセージが届いてしまったら、どのように対処すればいいのだろうか。基本的には無視することが一番適切な対処法だ。もし、メッセージにURLが添付されていた場合、絶対にクリックしないこと。そして、拡散しないことも大切だ。LINE本社がユーザーに対し、具体的に人数を指定して拡散を促すようなメッセージを送ることは絶対にないので、少しでも怪しいと思うメッセージは無視すべきだといえる。
それ以外にも、2022年12月にはアサヒビールやユニクロを語った詐欺LNEも出回り、近年は大手企業もなりすましの標的になっている。これらの企業はすぐに公式サイト上に警告の文書を掲載し、ユーザーに注意を促しているが、「いたちごっこ」の状態。なりすましの手口も年々巧妙になっているが、必ず、どこかに不自然な部分がある。
チェーンメールが拡散されてしまうのは、個人個人の道徳感と情報リテラシーの脆弱性が問題でもある。他人に転送しないことで被害を防ぐことができるのだ。もし、チェーンメールを拡散してしまったら、自覚がなくても、あなた自身も加害者に加担してしまっていることを心に留め、絶対に回さないようにしてほしい。
引用元:不審なURLにご注意ください【LINE(@LINEjp_official)】