気に入った服から家電に至るまで、買い物はオンラインがメインという人も多いだろう。わざわざ出かけずに済むし、荷物を持ち歩く手間もない。そのようなオンラインでの買い物に欠かせないのがSNSだ。最近では、検索サイトではなく各種SNSで欲しいものを探し、購入するというケースも少なくない。そのようなオンラインショッピングをよく利用するユーザーが、最も利用するSNSといえば一体、なんだろうか。
LINEはSNSなの?と違和感を覚えるが、たしかにSNS機能がある!
SNS上で商品の購入ができる「ソーシャルコマース」の発展とともに、SNSの利用目的は変化してきた。今回ソフトウェア製品の無料比較プラットフォームのCapterra(キャプテラ)が、全国のモニター1036人に調査を行い、消費者のSNSの利用方法の変化の状況が発表された。調査対象は、普段からSNSを利用しており、よくオンラインで商品やサービスを購入する国内のオンライン消費者だ。
「主に利用しているソーシャルメディアを教えてください」というアンケートでは、LINEと答えた人が90%。第2位となるインスタグラムの54%を大きく引き離しての1位となった。テキスト送信やテレビ・音声通話のできるアプリといえば、日本ではやはりLINEが圧倒的に使われているようだ。
しかし、一般的にSNSというと、インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどの動画・画像投稿型のサービスのイメージが強く、LINEは文字メッセージのやりとりや音声通話などの連絡手段、つまりライフラインとして利用している人が大多数ではないだろうか。
でも実は、LINEはれっきとしたSNS。ツイッターなどのように文章や画像を、不特定多数に情報を公開することもできるし、よく行くお店やブランドのアカウントをフォローするといったあたり、たしかにSNSの機能がある。
利用目的別にSNSを使いわけている! LINE=連絡、Instagram=商品検索、Twitter=情報収集など
とはいえ、そのLINEの使用目的は友人・家族とのやり取り、近況確認がメイン。一方、ニュース・時事情報はツイッターが1位、ブランド、商品をフォロー・検索はインスタグラムが1位と「やはりそうか」という結果だ。
この結果から見るに、消費者はSNSごとに違う目的を持って利用していることがわかる。また、企業・ブランドに関する情報やニュースを検索するのに、どの頻度でSNSを使うか聞いたところ、「毎日」と答えた人が47%と約半数いることも同調査では明らかになっている。気になるブランドや商品を検索する手段として、以前はグーグルなど検索エンジンの利用が一般的だったが、最近では、SNSが大いに活用されているということになる。
「ニュース速報の詳細はニュースサイトよりまずツイッターで検索する」「インスタの投稿から商品を購入した」ということは、誰しも習慣づいているのではないだろうか。むしろ「わざわざ購入サイトまで行って、商品を検索して買うのが手間に感じてきた」という人も。
各プラットフォームの使われ方を理解することが、企業にとっては、SNSマーケティングやキャンペーンを成功と導く鍵といえるだろう。つまり、われわれ消費者にとっては、さらに便利になる流れが来ている。はたして、どこまでその手間は省けるのだろうか。
出典元:【キャプテラ/PR TIMES】
※サムネイル画像(Image:Mongta Studio / Shutterstock.com)