スマートフォンのカメラ機能は、写真をすぐに撮れる優れものだ。いつでも写真が撮れるようになったことから、風景や集合写真だけではなく、自分を自ら撮影する「自撮り」も当たり前に行われるようになったといえるだろう。SNSの普及により、自撮りをする人がどんどん増えているように感じている人も多いのではないだろうか。
しかし、ある調査によると20代のほとんどは自撮り写真を載せることに否定的であるということが分かったのである。
SNSに自撮り写真を載せたくないと感じている人は半数以上
ITツールの比較を行うサイト「STRATE」は、2023年1月20日~21日に全国の15歳~39歳の男女300名を対象に行った調査結果から、自撮りに対し多くの人はどのように感じているのかをみていこう。
調査ではまず、「SNSに自分の自撮り写真を載せることに抵抗はありますか?」と質問したところ、「まったくない」と答えたのは全体の13%のみとなり、「少し抵抗がある」の回答も27%と半数を切った。結果的に一番多かったのは「強く抵抗がある」という回答で、全体の60%もの人が抵抗を感じていたことがわかった。
旅行や楽しいイベントなどは、写真に残しておきたい人が多数ではないかと思われ、そこには自撮りも含まれると感じていただけに、この結果は驚きだ。自撮り写真は友人や家族などの身内であれば恥ずかしくないが、SNSなどで不特定多数に見られるのは抵抗を感じるということなのではないだろうか。たしかに、知らない人に自分の顔を知られてしまう点を考えると、不安に感じてしまうのも理解できるといえるだろう。
30代の女性は、とくにSNSで自撮りが掲載されることに抵抗あり
調査では、「SNSに自分の自撮り写真を載せることに抵抗がまったくないと回答した男女別の割合」も実施。結果、女性は6%の人が抵抗を感じないと回答したが、男性は20%とかなりの人が自撮り写真を載せることに抵抗がないことが判明した。女性である筆者も、写真写りを気にしてしまい、撮られることに苦手を感じているため、この結果は納得してしまう。
自撮りに対する抵抗感をより詳しく調査すべく、「強く抵抗があると回答した年代別の割合」も調査。すると、最も抵抗を感じていたのは30代の女性(94%)であることが判明したのである。男性も75%もの人が回答したのを考えると、おそらく、30代は年齢による肌トラブルが増えてくるため、自分の写真をSNSにアップしたいという気持ちがあまり湧かないのではないだろうか。
1世代下の20代では、女性が59%、男性が35%と、全体的に自撮りの掲載に抵抗を感じる人の数は減っているが、やはり男性に比べて女性の方が抵抗を感じているといえる。
しかし、10代では女性が41%なのに対し男性は59%と他の世代に比べて逆転している結果に。周囲の目が気になってしまいがちな若い頃は、写真に撮られて多くの人に見られることに苦手意識を持っていたが、成長とともに写真が受け入れられるようになった男性が多かったのではないだろうか。
意外にも、自撮りをSNSに載せることに対して抵抗を感じている人が多いことがわかった今回の調査結果。しかし、どのような写真もその時の自分を思い出す貴重な材料となり得るだろう。人の目を気にし過ぎず、自撮り写真を上げてみてはいかがだろうか。
出典元:【STRATE】