インスタグラム(Instagram)で「いいね」やフォロワーの数が伸び悩んでいるなら、投稿に添えるハッシュタグにローマ字や英語を追加してみよう。写真や動画は世界共通なので、海外の人にも見てもらえれば、共感を得るチャンスも拡大できるからだ。
世界中の人に写真を見てもらうのは意外に簡単
(Image:Shutterstock.com)
インスタグラム(Instagram)で「いいね」やフォロワーの数が思うように増えない場合、その原因はどこにあるのだろうか。魅力的な写真や動画を撮影するのが根本的な対策のように思われるかもしれないが、本当の原因はそこではないのだ。実は、自分の投稿が他のユーザーの目につく回数が不足していることの方が影響が大きい。まずは誰かに見てもらわなくては、「いいね」を付けてもらうチャンスは生まれないからだ。
投稿が他のユーザーの目につきやすくするためにあるのが、「ハッシュタグ」だ。インスタグラムで情報を検索する場合の使い方を考えてみよう。スマホのアプリでもPCのブラウザでもキーワード検索はハッシュタグが重要で、言葉を入力すると候補にハッシュタグが表示される。つまり、キーワード検索は実質的にタグ検索になっているのだ。また、他の投稿を見ていてキャプションやコメントに添えられたハッシュタグをタップ/クリックすることもあるだろう。ログインしていれば特定のハッシュタグをフォローすることもできるので、そうしたユーザーはいつも特定のキーワードに関連する投稿を見ていることになる。
このハッシュタグを付けるとき、日本語だけでなく、英語のものも追加してみよう。写真や動画などの映像は文章と違って万国共通なので、日本語ユーザー以外にも見てもらえるようにすれば、閲覧数が飛躍的に増える可能性があるため、その分だけ「いいね」の数も期待できる。世界では日本語ができる人の数よりも、英語がわかる人々の方が圧倒的に多いからだ。
英語というとハードルが高いと感じるかもしれないが、日本国内の地名などはローマ字で問題ない。これだけで訪日外国人や海外在住の日本好きの人々たちの目に触れる可能性を高められる。また、写真や動画のテーマとなる英単語がよくわからない場合は、Google検索で「◯◯ 英語」のようにキーワード検索してから、検索結果をコピー&ペーストすれば簡単だ。こちらは、共通の興味をもつ海外ユーザーを引きつけるチャンスになる。なお、大文字と小文字の区別はタグ検索の結果を左右しないので、あまり気にしなくても大丈夫だ。さあ、これからは海外向けのハッシュタグをどんどん活用していこう。
日本国内や海外の地名のハッシュタグ
日本の地名はローマ字にするだけなので簡単だ。撮影場所そのものであるスポット名と、やや広域の都市名などを組み合わせるといいだろう。
#雷門 #浅草 #東京
#Kaminarimon #Asakusa #Tokyo
たったこれだけのことで、日本に関心のある外国人が投稿した写真に気づきやすくなる。海外の地名の場合はローマ字より面倒だが、ガイドブックやGoogleマップなどを見れば、日本語と現地語の表記の両方が確認できるので、それほど難しくはないハズだ。
「#浅草」と「#Asakusa」のように、日本国内の地名は英語よりも日本語のハッシュタグの方が投稿件数が多い傾向がある。それでも、海外ユーザーの「いいね」獲得には一定の効果が期待できる。逆に、海外の地名の場合は、当たり前だが英語の方が多くなる
モノなど一般名称の単語のハッシュタグ
普通名詞などの英単語は、Google検索でタグにしたい日本語の言葉のあとにスペースを入れてから、「英語」と入力して検索を実行しよう。検索結果からコピー&ペーストすれば、つづりの入力間違いも防止できる。
「リス 英語」→「Squirrel」
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#リス #Squirrel
この場合なら、世界のリス好きユーザーが投稿を見てくれるかもしれないと期待できるだろう。もちろん、撮影場所なども日本語とローマ字の両方でハッシュタグを追加しておこう。
「#リス」と「#Squirrel」のように、一般的な名詞などのハッシュタグでは、日本語よりも英語の件数の方が圧倒的というケースが多く見られる。それだけ海外では興味を持つユーザーが多いということなので、「いいね」獲得に大きな期待が持てる
建物や店舗など施設名のハッシュタグ
撮影場所が公園や建物、レストランなどの場合は、その施設名をハッシュタグとして追加する。メジャーな施設なら、公式サイトやWikipediaで英語表記を確認できる。海外なら、ガイドブックやGoogleマップでも日本語と英語の表記が調べられるハズだ。なお、複数の単語は、途中の空白やハイフンなどの記号を削除して間を詰めておこう。それを忘れると、最初の単語だけしかハッシュタグとして認識されないからだ。また、レストランなどは店名がイタリア語やフランス語など、英語以外のこともあるが、気にせずコピー&ペーストしてかまわない。
「上野動物園」→「Ueno Zoological Gardens」
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#上野動物園 #UenoZoologicalGardens
なお、公共施設などの英語での正式名称は注目度がイマイチの場合もあるので、通称や一般名詞、それに地名も追加しておく方が確実だろう。
#UenoZoo
#動物園 #Zoo
#動物 #Animal
#上野 #東京
#Ueno #Tokyo
英語以外の言語のハッシュタグにチャレンジ
ローマ字や英語でのハッシュタグに慣れたら、英語以外の言語にもチャレンジしてみよう。特に、海外旅行で英語圏以外へ行った場合の地名や施設名は、できれば現地語表記でハッシュタグを追加しておきたい。なぜなら、マイナーな言語ほど「食いつき」がいいからだ。現地語での名称はGoogle検索やWikipedia、Googleマップなどで調べられる。もちろん、現地語の他に日本語と英語のハッシュタグも忘れないようにしよう。メジャーな施設であれば公式サイトは現地語の他に英語版も用意されていることが多いし、Wkikipediaには英語版へのリンクがあるので英語の名称を確認できる。
「プラハ城」、「Prague Castle」「Pra?sky hrad」
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#プラハ城 #PragueCastle #Pražskýhrad
#プラハ #Prague #Praha
#チェコ共和国 #CzechRepublic #ČeskáRepublika
チェコ語のように英語と比べると少数派の言語の場合、ユーザー数の割に「いいね」してくれる確率が高い傾向が見られる。それだけ、郷土愛が強いのかもしれない
一般的な単語なら、Google検索でタグにしたい日本語の言葉のあとにスペースを入れてから、言語名を入力して検索を実行すれば辞書より簡単だ。ただし、あまりマイナーな言語では思ったように検索結果が出ないことがあるので、その場合は「Google翻訳」を利用しよう。
「リス スペイン語」→「Ardilla」
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#リス #Squirrel #Ardilla
ローマ字や簡単な英単語のハッシュタグだけではもの足りなくなったら、今度は英語圏で一般的に人気の高い略語などのハッシュタグのうち、わかりやすいものにも挑戦してみよう。たとえば「#OOTD」は「Outfit Of The Day」の略で、「今日コーディネート」という意味だ。「#nofilter」はフィルターなど加工してない写真に使う。「#lol」は「Laugh Out Loud」の略で、笑える写真に添えると効果的だ。見た人の食欲を刺激するような美味しそうな食べものの写真には、「#foodporn」が使える。