基本的には楽しく便利なSNSだが、正直疲れているという人も多いのではないだろうか。株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」が「Z世代のスマホに関する意識調査」を実施した。調査の対象は15〜24歳までのいわゆる“around20”で、ウェブ調査とSHIBUYA109 lab.の独自ネットワークによるインタビューから結果を得た。
疲れているけど「やめたくない」が約7割
InstagramやTwitter、TikTokなど、SNSといえば、もはや生活の一部となり手放せない人もいるだろう。しかし、時に悩みのタネとなるのが「SNS疲れ」である。古くは「mixi疲れ」という言葉もあったが、20年近く経った今でも、ユーザーはネット上のアレコレに疲弊させられているようだ。
SNS疲れを感じるかという項目では、「感じる」と感じたのは全体の51%となった。約半数がSNSにネガティブなものを感じている結果だが、これを多いと見るか少ないと見るか。SNS疲れは、ネット上の人間関係とも言い換えられる。それを思えば「こんなものかも」という気もする。
各SNSの利用率は、LINEで97.4%、Instagramで81.3%、動画配信サービスで81.3%、Twitterで78.7%など、利用していない人のほうが珍しいほどだ。あまりに周囲が当たり前にしているものであるためか、SNSをやめたいと思うかと問うと「やめたいと思う」と回答したのは28.4%にとどまり、やめたいと思わない人が71.6%と圧倒的多数だった。
SNS疲れ、最も多い原因は「『返信』の義務感」
SNSに疲れていても、やめたくはない。そのようなZ世代たちは、SNSの何に疲れて、どのような対策をしているのだろうか。
「あなたはSNSのどういった点に『疲れ』を感じていますか」という質問で多かったのは、「『返信』の義務感」「『返信』がこないことへの不安」が上位を占め、18歳以上よりもとくに高校生でその割合が高かった。グループインタビューでは「LINEは返すのが疲れる。Instagramは義務じゃないからいい」という人もいたそうだ。
対策としては「鍵アカウントや親しい友達で公開範囲を調整する」「アカウントを複数を使いわける」「SNSの閲覧を控える」が上位となっていた。SNSのアカウントを複数持つことはZ世代にとってはごく当たり前のことであり、うまく使いわけながら上手に付き合っているようすは、さすが“SNSネイティブ”といったところ。SNSを断つのではなく、自分のコンディションに合わせて距離感を調節する方法を手に入れて、緩くつながり続けていけたら理想的だ。
出典元:【SHIBUYA109 lab./PR TIMES】
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