2022年10月にイーロン・マスク氏が買収して以降、大規模なレイオフや機能改変などのトピックで話題を呼ぶTwitter。“つぶやく”という本質の外で起きるさまざまな出来事は、Twitterというツールを一般社会にいる人にまで広めるきっかけになったといえる。その一方、度重なる新機能や仕様変更は、Twitterユーザーの間で賛否を呼び、なかには不満をもらすツイートも。この半年でTwitterユーザーの内情はどのように変化したのか。今回、核心を探る興味深い調査結果が発表された。
最新Twitter事情を発表! ユーザーは他SNSに目移り気味?
スマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア・Applivを運営するナイルは5月10日、Twitter利用状況に関するアンケート調査結果を発表した。2月に実施された同様の調査から約2カ月、イーロン・マスク氏による買収以降注目が高まるTwitterの利用状況をつぶさに確認することを目的に、本調査は4月21日~28日の期間で実行された。
今回の調査結果で明らかになったのは、Twitterを毎日利用する層が2月調査時点から8.2%減少している点だ。わずか2カ月の出来事であり、Twitterとしては微減という言葉で済ませられないだろう。
Twitterを毎日利用しなくなったユーザーはどうしているのか。推測するうえで関係するであろうデータが「Twitter以外のSNS利用時間」である。Twitter以外のSNS利用時間が「増えた(とても増えた、まあまあ増えた)」と答えた割合は30.1%にも上り、他SNSにも気持ちが惹かれるTwitterユーザーの存在を把握できる。
他SNSへの移行を検討したユーザーは33.5%!
他SNSに気持ちが傾きつつあるユーザーの存在が浮き彫りとなったTwitter。そうなると気になるのは、他SNSに乗り換えていく可能性だ。同調査では「他SNSへの移行検討」という設問でTwitterユーザーの心情を明らかにしようとした。「他SNSへの移行を検討した(移行先を検討している、検討したがとくに何もしていない)」と回答したのは33.5%で、2月の調査から4.4ポイント増加した。
Twitter離脱検討層が増加傾向にある背景だが、Twitterユーザーはサービスの有料化、サービス終了の可能性、利用していたサードパーティ製クライアントアプリ・Twitter関連サービスの終了などがかかわっている。また、イーロン・マスク氏による買収や機能改変などとひもづく「運営企業に対する印象が悪くなった」の項目は9.4%と前回調査から微減していることから、他SNSへの移行検討にはそれほど大きな影響は与えていないようだ。
InstagramやLINE、YouTubeなどが移行検討先として挙がった今回の調査。Twitterに限らず新しいサービスや機能が生まれては消えるSNS業界とあり、今後大きな業界変動が起きる可能性は十分にある。間違いなく、その中心部にいるTwitterがどのような動きを見せていくのか、興味は尽きない。
出典元:【Appliv(アプリヴ)】
※サムネイル画像(Image:FrimuFilms / Shutterstock.com)