2022年にイーロン・マスク氏がTwitter(現:X、下記ではTwitterとして記載)を買収して以降、さまざまな仕様変更がなされ、ユーザーのTwitter離れなども生じている。そのような状況下でMeta社は2023年7月に、Twitter同様に文章がメインとなる新たなSNS「Threads」を発表。Twitterの代替コンテンツとして注目を集めていたが、実際の利用状況はどのようになっているのだろうか。
各SNSに対して、ほとんどの人が不満なし?
株式会社ライボの調査機関「Job総研」は20代~50代の社会人764人を対象とした「2023年 SNS利用の実態調査」を実施した。
まず、各SNSの利用状況を見ていこう。SNSの利用ランキングでは、「LINE」が97.0%で第1位となり、第2位の「YouTube」も94.4%と圧倒的な利用率を誇っている。「Twitter」や「Instagram」は7割ほどで、「Threads」は現時点で13.0%だった。
利用満足度については全体的に満足度が高く、96.4%がLINEに満足していると回答し、他のSNSでも9割ほどの人はとくに不満がない様子。継続意欲についても「継続したくない」という声はそれほど多くなく、多様な仕様変更に振り回されたTwitterユーザーも、継続したくないと回答したのは5.5%に留まっている。サービスの有料化といった大きな変更がない限りは、これまで通りSNSを使う人が多いようだ。
Threadsの認知度は5割
続いて、Threadsの利用状況について紹介する。まずはThreadsの認知度を調査したところ、「とても知っている」「やや知っている」「知っている」の合計は50.5%と、ほぼ半数であった。年代別に見ると、20代の認知度がやや高く、一方で50代は3割ほどしかいなかった。
Threadsを知っていると回答した386人に登録しているかを聞くと、登録率は27.5%だった。認知はしているものの、実際に利用にまでは届かない人が大多数を占めている。登録していない280人にThreadsを登録したいか尋ねると、登録意欲があると回答したのは35.3%。Threadsへの期待値についての質問でも「期待している」と回答したのは3割ほどしかいなかった。
しかし、Threadsユーザーに対する継続意欲についての調査では、82.1%が「継続利用したい」と答えている。実際に利用してみると、使いやすさや魅力を感じられるのかもしれない。
Threadsはまだ配信されたばかりのサービスであり、Threadsでできることや使い方などがわからない人が多く、まだ個性が伝えられていないことが利用率に影響していそうだ。現状Twitterほどの勢いはないが、運営元がInstagramと同じで連携要素もあるため、今後のユーザーの伸びに注目したい。
出典元:【株式会社ライボ/PR TIMES】
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